ウーパールーパーの研究で、コラーゲンが皮膚の表面側でも生成されることが確認されました。この新発見は、化粧品開発に影響を与える可能性があります。
要約すると岡山大学や名古屋大学の研究チームが、皮膚の透明な両生類「ウーパールーパー」を用いた実験により、コラーゲンが皮膚の表面側でも生成されることを明らかにしました。
この研究成果は、これまでの常識であったコラーゲン生成が皮膚の深部、すなわち真皮の線維芽細胞によってのみ行われるという考え方を覆すものです。
研究チームの佐藤伸教授は、コラーゲンが化粧品などで重要な成分であり、この発見が製品開発に新たな視点をもたらす可能性があると述べています。
ウーパールーパーは成長過程で子どもの姿を保ち、透明な皮膚を持つ特異な生物で、研究者たちはその皮膚の構造を詳しく分析しました。
特に、ウーパールーパーの皮膚は3層構造を持ち、古い層と新しい層に異なる色を付ける技術を用いて観察した結果、コラーゲンの新しい層が皮膚の表面側にある表皮細胞から生成されていることが確認されました。
この新たな知見は、コラーゲンの生成に関する理解を深めるだけでなく、医療や美容分野における応用の可能性を広げるものとなるでしょう。
人間の皮膚でも同様のメカニズムが存在すると考えられており、今後の研究が注目されます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f8a7d397133119fb72f1b0901eb5f5b0f277e284