イヤフォンを装着した人にだけ虚偽の音声を超音波で聞かせる攻撃手法が提案され、特に危険性が指摘されています。実験では、参加者が虚偽の指示に従う割合が14.9%に達し、音の方向を再現する能力も高いことが示されました。
この新たな攻撃方法は、ワイヤレスイヤフォンの外部音取り込み機能を悪用するもので、特に危険性が指摘されています。
イヤフォンは周囲の音を取り込むため、攻撃者が超音波を発信すると、イヤフォンのマイクがそれを受信し、可聴音に変換してスピーカーから装着者の耳に届けます。
周囲の人には超音波は聞こえないため、装着者だけがその音を聞くことになります。
この研究での主な脅威は二つです。
一つは、ナビゲーションアプリなどの指示を装った虚偽情報の提示で、例えば「左に曲がってください」といった指示が実際には存在しない危険な行動を促す可能性があります。
もう一つは、周囲の音を装った虚偽情報の提示で、音の方向感を再現することで、実際には存在しない音を感じさせることができ、これにより交通事故などの危険が増す恐れがあります。
研究チームは、複数のイヤフォンデバイスでこの攻撃の効果を測定し、参加者が虚偽の指示に従う割合が14.9%に達したことを明らかにしました。
また、音の方向を再現する実験では、後方からの音に対する感知精度が80%以上に達し、特に視覚的に確認できない後方からの攻撃が危険であることが示されました。
さらに、信号機の音などを用いた実験では、参加者の28.4%が攻撃音を本物だと思い込んでしまったことが確認され、特に信号機の音は50.6%の成功率を示しました。
このように、超音波を利用した攻撃は、イヤフォン装着者に対して深刻な脅威をもたらす可能性があることが明らかになっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/237392b1c24a386088bf01874a2d4b46d7750509
コメント欄では、「イヤフォンを狙った超音波攻撃の脅威と実験結果」に関する多様な意見が寄せられていました。
特に、補聴器ユーザーや視覚障害者に対する影響が大きな関心を集めており、超音波攻撃が彼らにとって深刻な問題となる可能性が指摘されていました。
具体的には、補聴器を使用している人々がこの攻撃の対象になることが懸念され、特に目が不自由な方々には死活問題になり得るという意見がありました。
また、イヤフォンの特性から、音源の方向性が不明瞭であることが、予期しない音に対する警戒を促していました。
さらに、歩きスマホの危険性を訴える意見も多く、周囲に注意を促す音声を流すことが効果的だという提案がありました。
ユーモアを交えたコメントも多く、例えば「幸せになれる音を聞かせてくれ」という意見や、「安いイヤフォンなら問題ない」といった軽いジョークも見受けられました。
逆に、この技術を何かに利用できるのではないかというポジティブなアイデアもあり、全体としては技術に対する警戒心とユーモアが共存している印象を受けました。
ネットコメントを一部抜粋
これイヤホンと書いてあるけど、原理としては補聴器ユーザーにも同様の攻撃が可能ということだよね。
「歩きスマホは危険です」の音声を流すとか、良い意味で邪魔したらいいと思う。
せめて幸せになれる音を聞かせてくれっピ!
逆に何かに使えそう
イヤホンにアルミホイル巻けば良いんじゃないの?