オーストラリアのサッカー選手カヴァッロがカミングアウト後、殺害脅迫に苦しむ現状を明かし、サッカー界の同性愛者への偏見を訴えています。
彼は、オーストラリアのプロサッカーリーグ、Aリーグのアデレード・ユナイテッドに所属しており、2021年10月に現役選手として初めてカミングアウトした人物です。
カヴァッロは、国際プロサッカー選手会(FIFPRO)のポッドキャストで「毎日、日常生活の中で多くの殺害脅迫を受けている」と述べ、サッカー界でのゲイ選手としての生活が非常に危険であると訴えました。
また、試合中に観衆から同性愛嫌悪のスローガンを浴びせられることもあるとし、こうした状況が同性愛者のカミングアウトを躊躇させる要因であると指摘しました。
彼は「カミングアウトをすれば、刺すような視線が集まり、圧迫感に押さえつけられ、長期的に競技力に否定的な影響を受ける」と語り、カミングアウト後に経験する否定的な波紋について理解を示しました。
カヴァッロは、カミングアウトを通じてスポーツ界の文化を変えたいと考え、「本当の自分を隠して生きることに疲れた」と述べ、平等な扱いを求めています。
彼の勇気ある行動は、世界中の同僚選手たちから支持を受けており、性的少数者を支援するための活動にも積極的に参加しています。
米国のCNNは、カヴァッロのカミングアウトを「同性愛嫌悪が根深いスポーツにおける分岐点」と評価し、彼の行動が新たな道を切り開いたと報じました。
昨年には、アデレード・ユナイテッドのホームスタジアムで同性の恋人にプロポーズし、話題になりました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/8324654656abcc7a3a327c9510dfacd458c3fee9
カミングアウトしたサッカー選手に関するコメントでは、同性愛者への理解が進んでいるものの、カミングアウトの影響や周囲の反応については複雑な意見が寄せられました。
過去には、ゲイビデオの出演が原因でドラフト指名を回避された事例もあったことから、現代においても同様の状況が生じる可能性があるとの指摘がありました。
また、同性愛者であることをカミングアウトすることによって、チームメイトや友人との関係が複雑になることへの懸念も表明されていました。
特に、同じチームでの更衣室や宿泊の環境において、相手に対して恋愛感情を抱くことがあるかもしれないという意見があり、カミングアウトをしない方が良い場合もあるとの意見もありました。
さらに、他人の恋愛対象を攻撃することは不適切であり、誰が誰を好きになろうが個人の自由であるべきとの意見もありました。
しかし、カミングアウトが他者に不快感を与えることがあるため、慎重に考えるべきだという意見も多く見受けられました。
全体として、同性愛者の権利や自由を尊重しつつも、周囲との共存を考える必要性が強調されていました。
ネットコメントを一部抜粋
ゲイビデオに出てたことが週刊誌に載ったことで、ドラフト指名を回避された事例もあった。
同性愛ということはチームメイトや友人であっても同性に対して恋愛感情を抱くことになるよね。
他人の恋愛対象をわざわざ攻撃することはないのでは?
好意や愛情の対象が誰なのか、それがおかしなことにならなければ単なる事実であるはず。
同性愛者が嫌いだからと言って、殺害予告は犯罪。