フィデリティがトークン化MMF市場に参入、OnChainシェアクラスを申請

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フィデリティがトークン化MMF市場に参入し、OnChainシェアクラスをSECに申請。ブロックチェーン技術を活用し、運用効率向上を目指す。

要約すると米資産運用会社フィデリティ・インベストメンツ(Fidelity Investments)は、トークン化マネー・マーケット・ファンド(MMF)市場に新たに参入することを発表しました。

具体的には、米ドル建てのトークン化MMFである「OnChain」というシェアクラスを、同社の「Fidelity Treasury Digital Fund(FYHXX)」に登録申請しました。

この申請は、米証券取引委員会(SEC)に対して3月21日に行われ、ブロックチェーン技術を名義書換代理人として使用することを目指しています。

FYHXXは昨年末にローンチされ、現金や米国債を保有しているため、安定した運用が期待されます。

OnChainクラスはイーサリアムネットワークを利用し、将来的には他のブロックチェーンにも拡大する可能性が示されています。

登録が有効になるのは5月30日で、SECの承認が必要です。

フィデリティの参入は、RWA(現実資産)のトークン化市場が拡大している中での最新の動きです。

現在、世界中の銀行や資産運用会社が国債やクレジット、ファンドといった伝統的な金融商品をブロックチェーンに移行する動きが加速しており、運用効率や決済の迅速化が求められています。

すでに多くの大手資産運用会社がトークン化MMF市場に参入しており、フィデリティは運用資産残高5.8兆ドル(約870兆円)を誇る企業として注目されています。

例えば、ブラックロックはデジタル資産企業セキュリタイズと提携し、2024年3月にトークン化MMF「BUIDL」をローンチ予定です。

また、フランクリン・テンプルトンは2021年にオンチェーンのマネーマーケット商品を導入し、運用資産残高は6億8900万ドルに達しています。

トークン化MMF市場全体の運用資産残高は47.7億ドル(約7155億円)に達し、過去1年で約500%の成長を見せています。

フィデリティは、ビットコインETFイーサリアムETFでも米国最大級の発行残高を誇り、特にビットコインETF「FBTC」の運用資産は165億ドル、イーサリアムETF「FETH」は7.8億ドルに上ります。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/61f7b93c30a8e7a860a3765edecf2f7f92a83477

関連URL

2025年最新!ブロックチェーンのニュースに関するまとめ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。