大阪高裁が同性婚訴訟で違憲判決を下し、個人の尊厳を重視した結果、原告たちは喜びを表明。全国で5例目の判決となる。
この判決は、京都市に住む3組の同性カップルが国に対して賠償を求めて提起した訴訟の控訴審におけるもので、一審の大阪地裁が2022年に下した「憲法に違反しない」という判断から一転しました。
原告たちは、同性同士の結婚が認められないことにより、精神的な損害を受けたとして、原告1人あたり100万円の賠償を求めていました。
大阪高裁は、同性カップルが婚姻による利益を享受できない現行の法律が「個人の尊厳を著しく損なう不合理なもの」として違憲と認定しました。
しかし、賠償請求に関しては「最高裁の統一判断が示されていない」として退けました。
これにより、同性婚を巡る裁判は全国で5例目となり、すべての高裁が「違憲」との判断を示しています。
判決後、原告たちは喜びを表し、坂田麻智さんは「ほっとしている」とコメントし、坂田テレサさんは「気持ちが届いた」と語りました。
これにより、同性婚の合法化に向けた動きが一層加速することが期待されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/517a294ea2cb301ceef781147c1ffff8c7ffd27e
大阪高裁が同性婚訴訟で違憲判決を下したことに対して、ネット上では多くのコメントが寄せられました。
賛成意見としては、戦前からの慣習が違憲と判断されたことを評価し、良い判例であるとの意見がありました。
また、最高裁での統一判断が期待される中で、即時の民法改正が必要だという声も上がりました。
一方で、反対意見も少なくなく、憲法上で同性の結婚が認められていないことから、少子化が進む懸念や、遺族年金や母子家庭手当が混乱する可能性を指摘するコメントも見受けられました。
さらに、裁判官が社会の空気を読む必要はないとの意見や、憲法自体が矛盾しているため改正が必要だという主張もありました。
このように、判決に対する反応は賛否が分かれ、制度や憲法に対する重要な議論が浮き彫りになりました。