ウクライナが旧ソ連製R-73ミサイルを地上発射型に転用し、新型発射機を導入。防空能力を強化する取り組みが進行中。
R-73は、1991年のソビエト連邦崩壊時にウクライナが引き継いだミサイルで、通常はMiG-29やSu-27戦闘機から発射され、敵機の熱シグネチャーを追尾して最大30kmの距離を飛行します。
ウクライナ軍は、これらのミサイルを地上発射型に改良することで、特にオサー防空車両用の9M33ミサイルの在庫が不足する中で、R-73の活用を進めています。
現在、ウクライナは少なくとも3種類のR-73地上発射機を保有しており、その中には英国が開発したトラック型の「グレイブホーク」や、改修型オサー、さらに新たに判明したトラック型発射機が含まれています。
特にグレイブホークは、2022年にウクライナ向けに17両が製造され、R-73対応の改修型オサーも2023年に初めて登場しました。
最近、新たなトラック型発射機がウクライナ陸軍第3独立強襲旅団に配備されたことが確認され、これによりウクライナ軍の防空能力が強化されています。
兵器の老朽化や戦術的制約がある中でも、ウクライナは近代化の機会を見いだし、R-73の改良型シーカーを活用する計画が進められています。
これにより、ウクライナは前線上空の防空の穴を埋めるための適応を続けており、改良型シーカーの存在が、今後の防空戦術において重要な要素となるでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/061b3a00d969e94081cc264143c021889b4882f2
ウクライナが旧ソ連製のR-73ミサイルを改修し、新型発射機を導入したニュースに対して、多くのコメントが寄せられました。
コメントでは、R-73ミサイルがソ連末期に開発された短距離空対空ミサイルであり、改修が容易だという意見がありました。
また、射程に関する懸念も表明され、AAMとしての射程が短くなることが指摘されていましたが、再利用のアイデア自体は好意的に受け止められていました。
さらに、旧ソ連製戦闘機の稼働率が低下していることも話題に上がり、これがウクライナの防空能力に影響を与えているとの意見もありました。
西側諸国の類似システムの存在も触れられ、やり方次第で実現可能であるとの見解が示されました。
自衛隊に対しては、国産の対空ミサイルを改良して活用する提案があり、旧式武器の工夫や改造に対する賛否も見られました。
また、ウクライナの知恵や工夫を称賛する声もあり、貧困の中でも努力を続ける姿勢が評価されていました。
全体として、旧式武器の再利用や改修に対する関心が高まり、各国の防空システムの技術的な進展についての議論が活発になっていたことが伺えました。