高齢者のATM利用に新たな制限、犯罪防止のための議論が続く
警察庁によると、昨年の特殊詐欺被害額は過去最悪の約721億5000万円に達し、特に高齢者がターゲットとなるケースが多く見受けられます。
このような状況を受けて、警察庁は75歳以上の高齢者に対し、ATMでの引き出しと振り込みの1日あたりの利用限度額を30万円に制限する方向で検討しています。
この制限について街の人々の意見は分かれています。
80歳の女性は「制限があるのは良くない」と反対の意見を述べ、73歳の男性も「なぜ制限が必要なのか」と疑問を呈しています。
さらに、80歳の女性は「困るときがある」と述べ、葬式代のために多額の現金を引き出す必要があった経験を語りました。
一方で、78歳の男性は「犯罪防止のためには制限が有効」と賛成の立場を示しています。
また、大阪府議会では高齢者が携帯電話で通話しながらATMを操作することを禁止する改正条例が成立し、70歳以上の高齢者が過去3年間にATMで振り込んだことがない場合には振込限度額を1日10万円以下にすることも義務化されました。
この改正条例は今年8月から施行される予定です。
高齢者のATM利用制限については、犯罪防止と利便性の両面から議論が続いています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/6637ba03469a674109e33355afb2a8603f9c9ed7
高齢者のATM利用制限に関するコメントは、詐欺被害を防ぐための措置に対する賛否が分かれていました。
多くの人々は、制限が不便であると感じており、特に75歳以上の高齢者が窓口に行くことが難しい状況を指摘していました。
コメントの中には、詐欺対策が被害者に負担を強いる形になっているとの意見が多く、詐欺を行う側への対策が優先されるべきだという声もありました。
また、窓口の利用が難しい高齢者に対して、金融機関が適切な対応をしていないとの批判も見受けられました。
さらに、詐欺被害の多くは高齢者だけでなく、年齢に関係なく起こることが強調され、年齢による差別的な制限には疑問を持つ意見もありました。
全体として、詐欺対策を進めることは重要だが、その方法に対する疑問や不満が多く寄せられていたことが印象的でした。
ネットコメントを一部抜粋
数年、銀行には行った事はありません。
窓口も予約優先で予約もネット優先。
高齢者守る為にと言われているけど、私は銀行が預金を守る為にしているとしか思えない。
被害者の側に対策を設けるのではなくて、加害者になる側に対策を設けるべきだと思います。
詐欺の取り締まりや厳罰化を進める方が先では無いでしょうか？