情報にあふれる現代社会で、認知バイアスを理解することが重要であると栗山直子氏が警告。思い込みにとらわれないための知識が必要です。
東京科学大学の講師で認知心理学者の栗山直子氏は、情報に振り回されずに生きるためには「認知バイアス」を理解することが不可欠だと述べています。
彼女は、どんなに知識が豊富な人でも、思い込みにとらわれることで失敗する可能性があると警鐘を鳴らします。
ノーベル経済学賞受賞者のハーバート・サイモンは、「情報の豊かさは注意の貧困をもたらす」と言っています。
この言葉は、情報が増えれば増えるほど、私たちの注意が分散し、重要な情報を見逃すリスクが高まることを示しています。
特に、ITの発展によって情報が指数関数的に増加している現在、ただ情報にアクセスする能力だけでは不十分です。
思い込みは直感的で感情的なものであり、意識しなければ自分ではコントロールできないため、認知バイアスを理解しないことは非常に危険です。
栗山氏は、具体的な例として「イタリアの53番」と呼ばれる事件を挙げています。
この事件では、2年間も出ていないナンバーズくじの「53番」に多くの人が賭け、結果として大損をしたり、最悪の場合には自殺に至る悲劇が発生しました。
このような事例からも、認知バイアスがもたらす危険性が明らかです。
くじの結果はランダムであり、過去の結果が次に影響を与えることはないにもかかわらず、多くの人が思い込みにとらわれてしまいました。
認知バイアスの知識を持つことは、現代を生き抜くための重要なスキルと言えるでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/feb59437ff282910df1f723aa4e6b8a14c49a9a4
「現代人が知っておくべき認知バイアスの重要性」に関するコメントは、詐欺やトラブルに巻き込まれる理由として認知バイアスの存在を挙げていました。
多くの人が詐欺に引っかかるのは、バイアスによって判断を誤るからだと指摘し、特に美人局や闇バイト、宗教的な詐欺に関しても同様のことが言えると述べていました。
知識を持つことで、こうした危険から身を守り、被害を最小限に抑えることが賢く生きる方法であると強調されていました。
また、「自分だけは大丈夫」と思うこと自体がバイアスであるとも言及され、これが実際に命に関わる危険を招くこともあると警告していました。
知識の有無が大きな差を生むことに対して、多くの人々が気づくことが重要であるとの意見が多く見られました。
一方で、軽い気持ちで時間を浪費してしまったという感想や、カモになったことを自覚するコメントもあり、認知バイアスに対する理解が深まることで、より多くの人が自己防衛を図れるようになることが期待されていました。
ネットコメントを一部抜粋
人間に生来備わているバイアスから誰も逃れられないのだから、知識を持つことで気づき予防したり被害を最小限に抑えるのは、賢く生きる方法だと思う。
自分だけは大丈夫。
ひっかからないと思う事さえバイアスであることも興味深い。
大したことのない内容に大事な「時間」を取られてしまいました……
次は53番が絶対に出るはずと考える人は頭が良いとは言えないのでは?
まぁほとんどの日本人は自民党のカモだけどな笑