浜岡原発を訪れた研究者が、江戸時代の田沼意次の経済政策を再評価し、彼の先見性や影響力を考察する内容です。
著者は東京から名古屋へ向かう新幹線の車窓から、工場が立ち並ぶ日本の景観に感銘を受けつつ、浜岡原発の見学を目指します。
その途中、牧之原市史料館に立ち寄り、田沼意次に関する資料を観覧します。
田沼意次は、歴史的には「賄賂が好きな悪人」として知られていますが、著者はその評価に疑問を呈します。
松平定信による寛政の改革が善玉とされる一方で、田沼の経済政策は実際には経済の本質を見抜いていたのではないかと考えます。
質素倹約を奨励した松平の政策は、経済状況を悪化させた可能性があると指摘されています。
田沼は商工業の振興を図り、商人に専売を認める代わりに営業税を徴収し、新貨幣の発行や貨幣経済への移行を推進しました。
また、海外との貿易を奨励し、江戸時代の産業発展に寄与したとされています。
田沼意次の先見性は、印旛沼や手賀沼の干拓、北海道の開拓などの大規模事業にも表れ、地元の相良藩の発展に寄与しました。
著者は、田沼の政策が当時の経済の流れに適応していたことを強調し、彼の視点から現代の経済状況を考えることの重要性を訴えています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2404a19b3333809b153b2ac89a5e04247bcebb75
コメントでは、浜岡原発の見学と田沼意次の経済政策の再評価に関連して、多様な意見が寄せられていました。
原発に関する経済的な見解を持つ人が多かったものの、原発の安全性やリスクについて懸念を示す声が多く見受けられました。
特に、南海トラフの地震リスクを挙げて、再稼働に対する不安が強調されていました。
また、原発の経済的な利点が主張される一方で、実際のリスクを他人に押し付けるような姿勢に対する批判もありました。
原発の安全神話を信じることに対する疑問や、ゼロリスクを求めるべきだという意見も目立ちました。
さらに、原発のエネルギー効率についての議論や、電力消費の削減に向けた考え方も提起されていました。
全体として、原発に関する議論は複雑であり、経済的な側面だけでなく、安全性や倫理的な問題も考慮に入れる必要があるという意見が多く寄せられていました。