袴田巌さんに静岡地裁が過去最高の2億1700万円の刑事補償を決定。事件の証拠は捏造され、長年の死刑囚生活が精神的ダメージを与えた。
袴田さんは89歳で、事件の影響で40年以上にわたり「死刑囚」として過ごしてきました。
事件の証拠は警察による捏造であったと袴田さんは主張しており、最近のDNA鑑定により、彼を有罪とした血痕の付着した衣類が事件後に捏造されたものであることが明らかになりました。
このため、袴田さんは2014年に釈放され、2024年には無罪判決が言い渡されました。
弁護団の事務局長である小川秀世弁護士は、今回の補償金額が過去最高であり、国が犯した過ちを償うには2億円では足りないと述べています。
袴田さんは1961年にプロボクサーを引退した後、静岡県でみそ製造の仕事に従事していましたが、66年に上司の一家4人が自宅で殺害される事件に巻き込まれ、逮捕されました。
最初は容疑を認めていたものの、後に警察による暴力や脅迫によって自白を強要されたと主張しています。
68年には死刑判決を受け、その後死刑執行を待つ身となりました。
袴田さんの姉、秀子さんは昨年のインタビューで、長年の拘置所生活が袴田さんに精神的なダメージを与えたと語っています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/3a9d8b1c7183fce9e1fc1b575f9078a54a9970ab
袴田巌さんに対する過去最高の刑事補償決定に関するコメントでは、彼の冤罪が長年にわたってもたらした苦しみに対する同情が多く寄せられました。
特に、50年近く服役した後の補償額が2億円というのは、彼が失った時間や精神的苦痛に対して非常に少ないと感じる人が多かったようです。
コメントの中には、「50年前に警察が袴田さんを逮捕しなければ、彼はボクシングを続けられたかもしれない」といった意見もあり、彼の人生がどれほど変わったかを考慮する声がありました。
また、無実のまま収監されていたことに対する補償が、果たして適切なのか疑問視する意見も多く、逸失利益や慰謝料の不足が指摘されていました。
さらに、証拠を捏造した警察官や検察官の処分についても多くのコメントが寄せられ、彼らに対する責任を問う声が強かったです。
「国税から支払うのはおかしい」といった意見もあり、補償を受ける袴田さんだけでなく、捏造した側にも厳しい処分が必要だという意見が多く見受けられました。
全体として、袴田さんの苦しみを理解しつつ、今後の冤罪防止に向けた改善を求める声が強く響いていたのが印象的でした。