夫が課長に昇進も年収が減少する可能性が。管理職に残業代が支給されない理由と労働基準法の関係を解説。
昇進は多くの社員にとってモチベーションの源であり、一般的には昇進に伴って年収が増加することが期待されます。
しかし、実際には管理職に昇進することで残業代が支給されなくなるため、年収が減少するケースが存在します。
この問題の根本には、労働基準法の規定があります。
具体的には、労働基準法41条の2号により、監督または管理の地位にある者（管理監督者）には労働時間や休憩、休日に関する適用が除外されるとされています。
多くの企業では、課長などの中間管理職がこの管理監督者に該当するとみなされ、結果として残業代が支給されなくなります。
たとえば、係長から課長に昇進して基本給が5万円アップしても、昇進前に毎月8万円の残業代を得ていた場合、実際の月収は3万円減少する可能性があります。
管理職が必ずしも管理監督者に該当するわけではなく、職務内容や責任、権限、勤務態様によって判断されます。
肩書きが課長であっても、業務内容が一般職と変わらず、権限や報酬が不十分であれば、管理監督者として認められない可能性が高く、その場合は残業代の請求が可能です。
このように、昇進が必ずしも経済的な利益をもたらすわけではなく、管理職の実態についての理解が重要です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/71be6ff6614771b4535fe9a208e3b2a2c53a1052
コメントの内容では、昇進後の年収低下が多くの人にとって深刻な問題であることが強調されていました。
特に管理職に就くと、残業代が支給されないことが一般的であり、実質的な収入が減少するケースが多く見受けられました。
また、法律や判例に関する知識が不足しているため、労働者が自分の立場を確認することが難しく、管理監督者としての権利を主張することが難しいと感じる人が多かったようです。
さらに、裁判を起こすことがリスクを伴うため、労働者は不利な立場に置かれやすいという意見もありました。
管理職になることで、責任が増える一方で、精神的なプレッシャーも大きく、平社員の方が気楽であると考える人が増えているようです。
多くのコメントが、管理職が「罰ゲーム」とされる理由や、昇進を目指す人が減少している現状を指摘しており、企業文化や制度の改善が求められていました。
また、昇進後に期待される収入が実際には減少することが多く、労働者の生活に大きな影響を与えていることも明らかになりました。
結局、昇進によるメリットが少ないため、管理職を目指す人が減少し、企業の人材育成に影響を及ぼす可能性があることが懸念されていました。
ネットコメントを一部抜粋
法律の知識や判例を知らないと管理監督者かどうか分からないのが実情。
私の会社では定年まで平でいる方が該当しますか。
残業代を増やすことで年収を増やすのには限界がありますし、不健全な考え方です。
上下からの重圧に耐える半端な役職に就くなら、平のほうが気楽です。
管理職が罰ゲーム呼ばわりされる理由の一つだと思います。