フェイクニュースや陰謀論の原因は知性不足ではなく、思考のクセにある。心理学者が説明する認知バイアスの影響を理解しよう。
彼女は、これらの現象は「確証バイアス」の一種であり、私たちの思考のクセが関与していると述べている。
人間の思考は、直感的・感情的に判断する「システム1」と、論理的に熟考する「システム2」という二つの経路から成り立っている。
この二重過程理論に基づくと、私たちは日常的にシステム1を使用して迅速な判断を下すが、これがバイアスを引き起こし、誤った結論に至ることが多い。
特に、情報が限られている状況では、システム1に頼らざるを得ないため、非合理的な判断をするリスクが高まる。
さらに、問題の提示方法や表現の仕方が、私たちの判断を変える要因となり得る。
栗山氏は、こうした認知バイアスを理解し、良い影響を活かしつつ悪い影響を適応することが重要であると強調している。
つまり、フェイクニュースや陰謀論に騙されるのは、単に知性が不足しているからではなく、私たちの思考の特性によるものである。
これを理解することで、より合理的な判断を下す助けになると考えられる。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/3cfa0830d5584d85551d3e4f1ac43eeba7b27440
コメントの内容は、フェイクニュースに対する人々の認識やその心理的要因について多様な視点が示されていました。
多くのコメントでは、知性がフェイクニュースに騙される要因ではないという意見があり、むしろ「知性は当てにならない」と感じることが重要だとされていました。
特に、主体の外に真理を置くことが、フェイクニュースに対する脆弱性を生む要因として指摘されていました。
スピノザ哲学に触れ、自らの考えを深めることが、洗脳されにくい体質を形成すると述べる意見もありました。
さらに、ネット世論が結論ありきであるため、自分の意に沿わない情報をフェイクと認識する傾向があることも指摘されていました。
情報の出どころや根拠を気にせず、感情的に反応してしまう人々を情弱と呼ぶ意見もありましたが、逆にネット情報に踊らされることが情弱であるという意見も見受けられました。
また、認知バイアスと知能指数の相関関係についての疑問も多く、特に文章を読む力がフェイクニュースの信憑性に影響を与えるという意見もありました。
最後に、情報の真偽を判断する難しさや、SNSの影響力についても触れられ、感情の劣化がフェイクニュースに対する判断を鈍らせる要因として指摘されていました。
ネットコメントを一部抜粋
フィルターバブルに取り込まれれば知性は関係ない。
主体の外に真理を置くことが危険だと感じる。
ネット世論は結論ありきで、自分に都合の良い情報を信じる。
認知バイアスが知能指数と強く相関しているという研究が多い。
情報の真偽を判断するのは非常に困難である。