日立エナジーがAWSと連携し、クラウドベースのエネルギー管理ソリューションを提供。AIを用いた植生管理ソリューションにより、停電リスクを低減し、業務効率を向上させる。
この連携により、電力会社やエネルギー関連企業向けに、クラウドベースの設備・作業管理ソリューション群を提供することが期待されています。
AWSのマーケットプレイスを通じて、日立エナジーはソフトウェアソリューションの拡張性や使い勝手を向上させ、迅速な導入を実現します。
これにより、顧客は優れた予測分析や作業管理ソリューションに簡単にアクセスできるようになり、データに基づく意思決定や業務の効率性向上が可能になるとしています。
最初の取り組みとして、AIを活用した植生管理ソリューション「Hitachi Vegetation Manager」がAWSのマーケットプレイスで提供される予定です。
このソリューションは、送配電網における樹木との接触による停電やトラブルを減少させることを目的に開発されています。
米国エネルギー省の調査によると、植生による停電は米国で最も一般的な原因の一つであり、全体の20%以上を占めています。
Hitachi Vegetation Managerは、AI、衛星画像、リアルタイムの天気予報を活用したクローズドループ型のデジタル植生管理ソリューションで、顧客が樹木の接触リスクを特定し、リスクを軽減することをサポートします。
これにより、停電を引き起こす前に潜在的なリスクを予測し、ダウンタイムを大幅に削減し、サービスの信頼性を向上させることが期待されています。
また、日立エナジーは2024年に、米Conduit Power向けにAWSのクラウドを通じて系統管理ソリューションを提供する予定で、これにより納期を通常18カ月から6カ月に短縮することが可能となります。
この連携は、日立エナジーのクラウドソリューションの提供をさらに強化するものと位置付けられています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/15157d4d6fda92b5e1f26821fc80859da3420308