松川中学校がトイレ清掃を外部委託し、生徒の自主活動の時間を創出する取り組みを開始。清掃時間を短縮し、学力向上を目指す。教育長はこの変更の意義を強調。
これに伴い、生徒による全校清掃は従来の週5日から週2日に減少し、残りの3日は生徒や教員が当番制で教室を掃除する形に変更される。
この新しい取り組みの目的は、清掃にかかる時間を削減し、その分を生徒の自主活動や学力向上に充てることだ。
具体的には、月曜日と木曜日の下校前に25分間の「みんなの時間」を設け、クラス活動や自習、部活動の準備に使う予定だ。
外部委託先は地域の人々で、町教育委員会が謝礼を支払う仕組みとなっている。
町議会では、委託費用として120万円を盛り込んだ2025年度一般会計当初予算が可決された。
清掃の見直しは、教育長の溝上正弘氏と校長の権田敬重氏が昨年夏から検討してきたもので、登校から下校までの時間が詰まっている現状を踏まえ、生徒の主体性を育むために清掃時間の短縮が必要と判断した。
権田校長は、教職員の中には清掃時間短縮に抵抗を示す者もいるが、長年の慣習を見直すことは重要だと述べている。
松川中学校では「清掃は教育」という考え方を持っていたが、トイレ掃除を外部委託することで新たな教育の形を模索している。
この取り組みが生徒の自主性や学びの環境にどのように寄与するか、今後の効果を見極めていく必要があると教育長は強調している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/cc6ffbbb14c75108d238c682554b3e88634ea3b7
松川中学校のトイレ清掃を外部委託することに関するコメントでは、賛否が分かれました。
多くの人が、生徒の自主活動時間を確保するために清掃を外部に委託することは理解できるとしつつも、清掃を通じて公共心や責任感を育む機会が失われることを懸念していました。
特に、清掃活動は単なる掃除ではなく、仲間との協力や社会性を育む重要な経験であると指摘する意見が多く見られました。
また、家庭での教育も大切であり、家庭で掃除の意義を教えることができれば、学校での清掃の必要性が減るのではないかという意見もありました。
さらに、清掃を外部委託することで、トイレが汚れても気にしない生徒が増えるのではないかとの懸念も寄せられました。
一方で、外部委託による衛生面の向上を評価する声もあり、感染症対策としての利点を挙げる人もいました。
全体として、清掃活動の教育的価値や衛生面の重要性について多様な視点が示され、単に効率を追求するだけではなく、教育の本質を見失わないようにする必要があるとの意見が多くのコメントに表れていました。
ネットコメントを一部抜粋
テスト前に清掃をやめて自習時間に充てると言うのは良い事だと思うけど、普段の清掃は生徒に経験されるのは大事だと思う。
子どもたちを育つ環境を整えるのは良い事だと思うが、トイレ掃除まで外部委託にするのは残念だ。
海外では清掃員がいて掃除時間がない場合が多いとの事。
日本の清掃活動は素晴らしい教育だと思う。
掃除の意義とやり方を親としてしっかり教えていただければ、立派な大人に育つと思います。
生徒や学校の負担を減少させるのは良いが、公共心を育む機会が減るのは心配です。