韓国の高裁が北朝鮮へのビラ散布中止を求めた仮処分の抗告を棄却。ビラには拉致被害者の情報が含まれ、住民の権利侵害を懸念する声が上がっている。
要約すると韓国の高裁が、北朝鮮へのビラ散布中止を求めた仮処分の抗告を棄却した。
問題のビラは、北朝鮮の体制を非難し、日本人拉致被害者の横田めぐみさんの写真や情報を含むもので、南北軍事境界線付近で散布されている。
抗告を行ったのは、京畿道・坡州に住む住民や野党「新しい未来民主党」の代表らで、彼らはビラの散布が住民の生命権や幸福追求権を侵害し、南北関係の緊張を高めると主張した。
昨年11月に申し立てが行われ、議政府地裁高陽支部は今年2月に申し立てを棄却。
裁判所は、ビラ散布が北朝鮮の武力挑発を直接引き起こす根拠がないとし、表現の自由が過度に萎縮する恐れがあるため、禁止することはできないと判断した。
この決定に対し、拉致被害者家族で構成される「拉北者家族会」は4月に新たなビラ散布計画を発表しており、今後の動向が注目される。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/b17c984ec1b2aa1dfd7124a2c6e30351fb6cb10c