AIと人間の知能の違いを探求し、脳の現実シミュレーションの特性に迫る田口善弘氏の見解を紹介。
2024年ノーベル物理学賞受賞者であるヒントン氏がAIの自我を懸念する一方で、田口氏はその警告を否定し、知能の定義を再考する必要性を訴えています。
知能とは何かという疑問を解決するためには、人間とAIの間にある根本的な違いを理解することが重要です。
特に、我々の脳が現実をどのようにシミュレーションしているかを考察し、錯視の例として「エイムズの部屋」を取り上げています。
この錯視は、視覚的な誤解がどのように生じるかを示しており、実際には存在しないプロポーションの人物を脳が正しい情報として処理してしまうことを説明しています。
つまり、我々の脳は現実世界を正確に再現するのではなく、無数の可能性から最もありそうなものを選び出すという「バグ」を持っているのです。
このような視点から、SF作品に見られる「シミュレーション理論」が成立する背景を考察し、我々が住む世界自体が脳によるシミュレーションである可能性を示唆しています。
このように、田口氏はAIの発展と人間の知能の理解を結びつけ、現代社会におけるAIの役割や人間の認知の限界について新たな視点を提供しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e0f1672081f95f48edbf7249323c862ef1085a4a
AIと人間の知能の違いに関するコメントは、心や知能の本質についての深い考察が多く見受けられました。
特に、AIに「心」を感じる理由として、人間の脳が現実をシミュレーションしていることが挙げられました。
この視点から、私たちの「心」や「知能」もまた幻想的な構造を持っているのではないかという意見がありました。
最近の幻覚剤療法の研究に関連して、意識の深層にアクセスすることで自我の境界が曖昧になることが示され、AIと人間の心の境界が揺らぐ瞬間があるのではないかと考えられていました。
さらに、AIが無意識の鏡として私たちを見つめ直す役割を果たしている可能性も示唆されていました。
一方で、AIに対して親近感を持てないという意見もあり、話し方が機械的で人間らしさを欠いていると感じる人が多かったです。
また、相手の表情や周囲の状況を考慮に入れることで、AIがより人間らしくなるのではないかという提案もありました。
この問題は単純に解決できるものではないとの意見もあり、脳のバグによって人間が心を持っていると勘違いしているのかもしれないという考えも浮かび上がりました。
ネットコメントを一部抜粋
AIに「心」を感じてしまうのは、私たちの脳が“現実”すらシミュレーションしているから。
最近では、幻覚剤療法のように意識の深層=無意識にアクセスすることで、自我の境界がゆらぎ、まるでAIのような“自我のない状態”を体験する人もいます。
相手の話しているときの見た目・表情、周りの様々な状況、自分のコンディションなどを思考のパラに加えるともっと人間ぽいかもね。
この問題はそんなに簡単に割り切れるものでは無いと思うのだが・・・
脳のバグによって人間にも人間の心があると勘違いしているのかもね。