味の素の中村社長が特定層向け商品の強化とバイオ事業の成長戦略を語る。2030年までの目標は両事業の利益比率を同水準に引き上げること。
彼は、2030年度までにアミノ酸技術を核とする「バイオ&ファインケミカル事業」を主力の「食品事業」と同水準まで引き上げる目標を掲げています。
中村社長は、両事業を分ける必要はなく、一体での成長を目指す考えを示しました。
食品分野では、特定層からの強いニーズに応える個性的な商品の開発を強化し、消費者ニーズを深堀りするマーケティングを進めています。
具体的には、辛味が非常に強い中華調味料「Cook Do 極(プレミアム)麻辣麻婆豆腐用」など、特定のニーズに応じた商品が好調であることを強調しました。
さらに、同社はアミノ酸技術をヘルスケアや電子材料に活用するバイオ&ファインケミカル事業にも力を入れており、食品事業の顧客企業に対してもこの分野の製品を販売することで、両事業の融合を図っています。
これにより、全体としての利益向上を目指しています。
中村社長は、売上高の60%以上を占める海外事業についても言及し、特に東南アジアや南米の好調に加え、中東やオーストラリア市場にはまだ成長の余地があると述べました。
一方で、国会で議論されている選択的夫婦別姓の導入については、「個人の選択」としつつも、導入の必要性を感じていないとコメントしました。
中村社長のビジョンは、味の素が特定層向けの商品開発を強化し、持続可能な成長を実現することに向けたものであり、今後の展開が注目されます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/21ead8e4f09a85b98f1cf185fb550f92cc8e78a3