中国がアフリカや中東との貿易を強化し、日米欧の包囲網を回避しようとする動きが進行中。広州交易会では中東からの参加者が増加し、中国の輸出入が大幅に増加。経済援助や軍事支援を通じて影響力を拡大している。
要約すると中国がアフリカや中東諸国との貿易を強化し、日米欧による対中包囲網を回避しようとする動きが加速しています。
10月に広州で開催された「広州交易会」では、アフリカや中東からのバイヤーが目立ち、特に中東からの参加者は前回比で4割以上増加しました。
中国の輸出入総額は、2019年の31兆5500億元から2023年には約41兆7600億元に増加し、アフリカと中東の成長がその牽引役となっています。
中国政府は、経済援助や軍事支援を通じてアフリカ諸国との関係を深め、民間企業の市場開拓を支援しています。
特に、電気自動車(EV)の需要が高まり、多くのアフリカ系バイヤーがその性能や価格に関心を寄せています。
一方で、欧米では中国製EVへの追加関税の動きがあり、中国の自動車業界は新たな市場としてアフリカに注目しています。
また、中国はアフリカへの巨額支援を続けており、習近平国家主席は「中国アフリカ協力フォーラム」で3600億元の資金拠出を表明しました。
中東でも、イランとサウジアラビアの国交正常化を仲介し、海上合同軍事演習を行うなど、中国の影響力が増しています。
しかし、中国の過大な支援に対しては「債務のわな」への懸念もあり、日中外交筋は中国が途上国を取り込み、対中包囲網を回避する狙いがあると警戒しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0f0375f9837174070b26b715c8aa24b887dda856