EYが企業向けブロックチェーンソリューション「ナイトフォール_4」を発表。ZKロールアップを採用し、プライベートトランザクションの効率化を実現。
この新バージョンは、ZK(ゼロ知識)ロールアップ技術を採用し、イーサリアムブロックチェーン上でプライベートな取引を効率的に行うための機能を強化しています。
ナイトフォールは、暗号技術を利用したゼロ知識証明(zkp)を用いて、企業が透明性やセキュリティを損なうことなくプライベートトランザクションを自動化できるように設計されています。
2019年の初公開以来、EYはナイトフォールを継続的にアップデートしており、今回のナイトフォール_4は4度目のメジャーリリースです。
前バージョンのナイトフォール_3では、zkpとオプティミスティックロールアップを組み合わせた設計が採用されていましたが、ナイトフォール_4ではZKロールアップのみに特化しています。
この変更により、誤ったブロックに対するチャレンジやトークン引き出し時の流動性提供が不要となり、即時ファイナリティを実現しました。
これにより、企業利用における効率化が期待されます。
また、x509企業アイデンティティ証明書を活用したアクセス制御や、プライバシーとスケーラビリティの両立も継続して提供されています。
ナイトフォール_4のソースコードや関連ツールは、GitHub上でパブリックドメインとして公開されており、開発者や企業が利用しやすい環境が整えられています。
ZKロールアップは、オフチェーンでトランザクションを実行し、その正当性を暗号的に証明する仕組みで、ガス代削減やネットワーク混雑の緩和に寄与します。
一方、オプティミスティックロールアップは、L2ネットワーク上で実行されたトランザクションをL1であるイーサリアムにまとめて記録し、正しさを前提に処理されるため、チャレンジ期間が設けられています。
これらの技術革新により、EYは企業向けのブロックチェーンソリューションの進化を図っています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/beeb7b5170c8a1d420861508f0d145f90e2fa24f