JR東日本と富士フイルムが新幹線トンネルのひび割れをAIで自動検出する技術を開発。2025年度から導入予定で、検査の効率化が期待される。
要約するとJR東日本は、富士フイルムと共同で新幹線トンネルのひび割れを自動検出するAIモデルを開発したと発表しました。
この技術は、トンネルの覆工コンクリート表面に生じるひび割れを高精度で検出し、過去の画像と比較することで変化を抽出することを目的としています。
2025年度からこの技術を新幹線のトンネル検査に導入する予定であり、これは日本初のトンネル検査のデジタルトランスフォーメーション(DX)として位置づけられています。
従来のトンネル検査では、専門の人間がひび割れを抽出し、変状展開図を作成していましたが、今回の技術により、AIがそのプロセスを自動化します。
具体的には、富士フイルムのAI画像解析技術を活用し、トンネルのひび割れの特徴を機械学習で学習させることで、ひび割れの自動検出が可能になります。
さらに、過去のひび割れと比較することで、新たに発生したひび割れや進行したひび割れの場所を特定し、変状展開図を作成することができます。
この新しいアプローチにより、検査スタッフはAIが作成した変状展開図を事前に確認し、目視での確認が必要な箇所を絞り込むことができるため、夜間の実作業時間を約20%削減することが期待されています。
また、今後はトンネルの路盤を含む全景画像を取得する装置も開発される予定で、覆工から路盤までを画像で確認・検査できる仕組みが整備される見込みです。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/28396932d27b64fb9f2ec2546634561071c852bf