電子部品8社の2024年4―9月期決算が発表され、6社が営業増益を達成。EV需要の低迷や円高が影響する中、スマホ新機種やデータセンター市場の回復が業績を支えています。
要約すると2024年4―9月期の連結決算が発表された電子部品8社のうち、6社が前年同期比で営業増益を達成しました。
主な要因としては、スマートフォンの新機種発売やデータセンター市場の回復が挙げられますが、電気自動車(EV)需要の低迷や円高の影響も見られました。
特に、ニデックや京セラの社長は、欧州のEV市場の厳しさを指摘し、需要減少が業績に影響を及ぼしていると述べています。
一方で、スマートフォン向けの小型二次電池やセンサー、アクチュエーターなどの販売が好調で、TDKの社長は付加価値の高い電池の比率が増加していることが業績にプラスに働いていると語りました。
村田製作所のMLCC工場は高稼働率を維持しており、下期も同様の水準が期待されています。
さらに、生成AIの活用が進む中で、データセンター向けのAIサーバー用水冷モジュールの需要が増加しており、ハードディスクドライブ市場の回復も見られています。
ミネベアミツミのCEOは力強い回復を強調し、各社は収益基盤を強化するための経営改革を進めています。
アルプスアルパインはパワーインダクター事業を売却し、京セラはKDDI株を一部売却して資金調達を行うなど、成長分野への積極的な投資が進んでいます。
このように、電子部品メーカーは新たな成長機会を追求し、業績を向上させるための動きを加速させています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/dc9d64033b707757a7da27251644d31954bc53bb