福島甲状腺検査の継続に対し、医師たちが過剰診断のリスクを指摘。検査の中止や代替案を求める声が上がった。
委員会では、福島県立医大から提案された7巡目検査の実施計画案が提示されたものの、複数の医師が「検査を一度止めるべき」との意見を表明しました。
特に、過剰診断のリスクや検査のデメリットについての懸念が強く、これまでの検査結果を総括する必要性が指摘されました。
過剰診断とは、治療の必要がない病気を見つけてしまうことを指し、福島甲状腺検査においてもその影響が懸念されています。
委員の一人である室月淳氏は、学校での検査が子どもや保護者にとって義務的に感じられる可能性があると指摘し、検査の実施を中止し、代替手段を考えるべきだと提案しました。
これに対し、福島県の担当者は学校検査が任意であることを強調し、メリットとデメリットの両方を周知していると説明しました。
しかし、他の委員もその任意性について疑問を呈し、専門家の意見を聞くべきだとの意見が出ました。
検討委員会は53回目を迎え、今後の検査方針について慎重な議論が求められています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d7b481ac20827e3c99e927f93bc5a76ee01ecc9c
福島甲状腺検査に関するコメントは、様々な視点からの意見が交わされていました。
まず、検査を受けた子供の親からは、スクリーニング検査によって早期に甲状腺がんが発見され、手術を受けたことで良かったという感謝の声がありました。
この意見は、検査の重要性を強調し、今後も継続してほしいとの願いが込められていました。
しかし、同時に、甲状腺がんの発見率が高いことに対して懸念を示す声もあり、過剰診断のリスクについて疑問を投げかける意見もありました。
特に、甲状腺がんが無害である場合もあるため、すぐに手術を行う必要があるのか、観察期間を設けるべきではないかとの意見がありました。
さらに、専門家の意見よりも地域住民の不安を重視すべきだという意見もあり、原発事故の影響についての懸念が続いていることが指摘されました。
検査結果の報道や医療の透明性についても問題視され、医療業界が過剰診断を防ぐための基準を設けるべきだとの意見もありました。
全体として、検査の継続や医療の適切な運用についての議論が行われ、地域住民の健康を守るための取り組みが求められていました。
ネットコメントを一部抜粋
うちの子供はスクリーニング検査で小5の時に見つかり生検後、甲状腺がんと診断されました。
福島で事故当時18歳以下だった県民ら約38万人を対象に検査が実施され、345人が甲状腺がんやがんの疑いと診断された。
専門家の意見より、地元住民がどう思っているかの方が大事だと思います。
何の害も出さない小児甲状腺がんなんて存在するのか疑問が残ります。
甲状腺を摘出すると、一生、甲状腺ホルモンを補給する薬を飲み続けなければならないのです。