世界スーパーコンピュータランキングで、AMD製CPUとAPUを搭載した「El Capitan」が1位に。演算能力は1.742EFLOPSに達し、従来の最強スパコンを大きく上回る性能を誇ります。
このスパコンは、AMD製の第4世代EPYCプロセッサとAPUを搭載しており、特にInstinct MI300Aを用いた統合型アーキテクチャが特徴です。
El Capitanは、1.8GHzで動作する24コアのCPUを採用し、CPUとGPUのコア数は合計で1,103万9,616基に達しています。
データ転送にはCray Slingshot 11ネットワークを使用し、58.89GFLOPS/Wという高いエネルギー効率を実現しています。
性能面では、HPLスコアが1.742EFLOPS、ピークパフォーマンスは2.79EFLOPSに達し、従来の最強スパコン「Sierra」の性能を20倍以上上回っています。
コンピューティングノード数は11,000を超え、メモリ容量は5.4375PBに達します。
El Capitanは、米国の核兵器科学や科学的発見のための計算資源として機密扱いとされていますが、同じアーキテクチャを用いた非機密の姉妹システム「Tuolumne」も存在し、こちらは演算能力が288.8PFLOPSに設定されています。
Tuolumneは気候変動の影響モデリングや高解像度の地震モデリングなど、オープンサイエンスの推進に寄与しています。
ランキングの2位には「Frontier」が1.353EFLOPSで、3位には「Aurora」が1.012EFLOPSで続いています。
日本の「富岳」は6位に後退し、全体的に中国の参加が減少し、ヨーロッパ勢が躍進しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/c83a584c26a2e7a3a76de478f3a3039a107f0440
「El Capitan」に関するコメントでは、スーパーコンピューターの構成が用途によって異なることが強調され、参考程度に留めるべきだという意見がありました。
しかし、AMDのCPUとGPUが世界1位と2位を占めたことには、多くの人が驚きと感慨を抱いたようです。
特に、EPYCプロセッサが市場での優位性を持ち、インテルのXeonプロセッサが遅く、熱を持ち、電力消費が多いという三重苦に苦しんでいることが指摘されました。
運用コストを重視する企業や団体にとって、インテル製品の採用は難しいとの意見がありました。
また、AMDがCPUとアクセラレータの両方を提供できることが、同社の強みとして挙げられました。
さらに、「El Capitan」という名前に対する興味や、macOSとの関連についての軽いジョークも見られました。
コメントの中には、CPUとAPUの表記に対する疑問や、Macが最速スパコンになったのかという冗談もあり、読者の関心を引く内容が多かったです。
全体として、El Capitanの登場は技術革新として大きな注目を集め、特にAMDの進展が評価される結果となったようです。
ネットコメントを一部抜粋
スーパーコンピューターは用途によって構成が大きく変わりますからあくまで参考程度ではありました。
それでもCPUもGPUもオールAMD構成が世界1位と2位になるとは感慨深いものがありました。
特にCPUではEPYCが席巻しており、インテルのXeonは遅い、熱い、電気食うの三重苦でした。
macOSで有名なこの名前を同じ業界で付けようってなんで考えたのか気になりました。
Macが世界最速のスパコンになったのかと思いました。