新宿・歌舞伎町のビル火災で44人が死亡。防火対策の不備が原因とされ、出火原因は未だ不明。
要約すると新宿・歌舞伎町の雑居ビル「明星56ビル」で、平成13年9月1日午前1時に発生した火災は、44人が犠牲となる都内戦後最悪のビル火災として記憶されている。
出火は3階のエレベーターホール付近から始まり、主に3階のマージャン店と4階の飲食店にいた客たちが亡くなった。
多くの犠牲者の死因は一酸化炭素中毒で、現場にいた男性は「ビルからは煙も火も出ていないのに、靖国通りは消防車と救急車で埋め尽くされ、異様な光景だった」と語っている。
この火災の原因は未だに不明であるが、警視庁の捜査によりビルの防火対策がずさんであったことが明らかになった。
自動火災報知機は切られ、防火戸も機能していなかった。
さらに、避難経路の階段にはビールケースやごみ袋が大量に置かれ、通行ができない状態だった。
これが消防隊の救助活動の妨げとなり、翌年には雑居ビルへの罰則を強化する改正消防法が成立することとなった。
捜査1課は、防火管理が適切であれば全員が助かった可能性が高いと判断し、15年2月にビルの実質的な経営者ら6人を業務上過失致死傷容疑で逮捕。
20年7月には、5人に執行猶予付きの有罪判決が下され、火災の防火責任が強調された。
現場となったビルは既に解体されているが、出火原因は放火の疑いが強いものの、依然として不明のままである。
この事件は、建物の防火対策の重要性を再認識させる出来事となった。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/dc7095dd18c543480dcdf407778f8c3f89901dfb