商船三井の新貨物船「GREEN WINDS」がウインドチャレンジャーを搭載し、風力を利用した航海の効果を実証。環境負荷軽減と注目を集める新技術。
この船は、ウインドチャレンジャーという風力推進装置を搭載したウルトラマックスバルカーであり、全長199.95m、全幅32.26m、載貨重量は6万3896トンです。
仙田晶一船長は、帆を使用することで航海が速く感じられ、エンジンの負荷も軽減されていると語り、その効果を高く評価しています。
ウインドチャレンジャーは、状況に応じて角度や高さを調整できる硬翼帆で、2009年に東京大学を中心とした産学共同プロジェクトとして始まりました。
商船三井と大島造船所が共同で開発を進め、貨物船への搭載が実現しました。
帆の素材には軽量のGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)が使用されており、積載量への影響を抑えつつ、風を利用した推進力を最大限に引き出す設計となっています。
この新技術は、燃料使用量や温室効果ガス排出の削減に寄与するだけでなく、航行中に多くのプレジャーボートからの注目を集め、宣伝効果も高いとされています。
初回の航海では、日本からカナダへドライ貨物を運び、米ニューオーリンズで穀物を積載し、名古屋港に接岸しました。
船首に装着された帆の存在が話題となり、他の船からの問い合わせもあったとのことです。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a33de637df9c5ed4d138444e0b44c24f242a19ce
商船三井の新型貨物船「GREEN WINDS」に関するコメントでは、風力を活用した新しい技術が注目されていました。
特に、風を受けることで船のローリングが小さくなり、航行中の安定性が向上する点が評価されていました。
これにより、燃料費の節約が可能になるとの意見もあり、環境への配慮からも期待が寄せられていました。
また、静かな航行が可能であることから、クルーズ船などにも適しているのではないかという見解もありました。
しかし、帆を完全に畳むことができないため、暴風雨時の影響について懸念が示されるコメントもありました。
気象レーダーの発展によって、暴風圏を避けることが可能になったものの、過去の気象データが必ずしも信頼できないという意見もありました。
過去には風力を利用した貨物船が作られたものの、性能的な問題から主流にはならなかったとの指摘もあり、今回の「GREEN WINDS」がどのような結果をもたらすのか注目されていました。
新技術に対する期待感と共に、実際の運用コストや効率性に関する疑問も残っており、今後の実証データの蓄積が求められていました。
全体として、自然エネルギーを活用した新しい動きに対する期待と、過去の教訓を踏まえた慎重な見方が共存している印象を受けました。
ネットコメントを一部抜粋
例えば真横から風が吹いた場合、普通の船はローリングが激しくなる。
新技術って世界が発展してる感があってワクワクします。
結局のところ内燃機関が便利すぎるってことなんだよな。
何十年か前に似たような船が作られたのは覚えてる。
自然エネルギーを活用した乗り物っていいね。