三菱重工、NTT Com、NECネッツエスアイが既存データセンターで二相式冷却の実証検証を開始。高性能サーバーの冷却能力向上を目指す。
要約すると三菱重工業、NTTコミュニケーションズ、NECネッツエスアイの3社は、二相式ダイレクトチップ冷却を利用した高性能サーバーの実証検証を12月に開始することを発表した。
この取り組みは、既存データセンターの冷却能力を向上させることを目的としており、東京都産業労働局の支援事業に採択された。
特に、生成AIの普及に伴い、GPUなどの高性能プロセッサーの需要が増加しており、それに伴う消費電力と発熱量の増加が課題となっている。
新設データセンターでは最新の冷却技術を導入できるが、既存のデータセンターでは設備投資が必要となるため、既存設備を活用しながら冷却ソリューションを開発することが求められている。
具体的には、NTT Comの東京都内の空冷式データセンターで、三菱重工の二相式ダイレクトチップ冷却を使用して高性能サーバーの冷却を行う。
この冷却方式では、サーバー内部のプロセッサー上に絶縁性冷媒を循環させることで効率的な冷却を実現し、万が一の漏えい時にも安全性が高い。
NECネッツエスアイは、サーバーの構築と運用実証を担当し、既存設備を活用することで高発熱サーバー需要に応えるサービスを検討している。
このプロジェクトを通じて、三菱重工はAIデータセンター向けの信頼性の高い電源・冷却システムを提供し、NTT Comは持続可能な社会の実現に向けた新しい通信ネットワークやコロケーションサービスを推進、NECネッツエスアイは次世代データセンター向けのソリューションを展開し、地球環境保全に貢献することを目指している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2acfc16d8a52b2a70e20108395df994975925380