国際刑事裁判所がイスラエルのネタニヤフ首相に逮捕状を発行。戦争犯罪の疑いがあり、イスラエル側は強く反発している。
要約すると国際刑事裁判所(ICC)は、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント前国防相に対し、戦争犯罪や人道に対する罪の疑いで逮捕状を発行したと発表した。
ICCは、ネタニヤフ氏がパレスチナ自治区ガザにおいて、飢餓を戦争手段として利用し、殺人や迫害、その他の非人道的行為を行ったという「合理的な根拠」があると指摘している。
これに対し、イスラエル首相府は逮捕状を「全面的に拒否する」とし、「不合理」かつ「差別的」と批判した。
また、イスラエル側は、昨年10月7日以降のガザでの戦争は、イスラム組織ハマスによるユダヤ人への攻撃が引き金となった正当な戦争であると主張している。
ICCは2002年に設立され、戦争犯罪や人道に対する罪を犯した個人を訴追する機関であり、現在120カ国以上が加盟しているが、イスラエルや米国、ロシア、中国、インドなどは加盟していない。
ICCは逮捕を強制する権限はないが、加盟国は逮捕する義務があるため、ネタニヤフ氏やガラント氏が加盟国に入国した場合、拘束される可能性がある。
ICCは過去にもスーダンのバシル元大統領やロシアのプーチン大統領に対して逮捕状を発行しており、今回の逮捕状発行は国際的な注目を集めている。
ガザ保健省によると、昨年以降、ガザでは少なくとも44,056人が死亡し、10万人以上が負傷しているという厳しい状況が続いている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/decd3cee6e955bf7d17be3b8496fd1b118dd7bb5