ホンダの「スカイデッキ」は、2009年に発表された斬新なハイブリッドミニバンで、浮いているようなシートデザインやユニークなドア構造が特徴です。室内空間の広さと利便性を追求したモデルですが、販売は短命に終わりました。
この車は、6人乗りでスタイリッシュなボディデザインを持ち、力強いエンジンを搭載しています。
特に注目すべきは、その斬新なインテリアデザインです。
ハイブリッドユニットをボディ中央に配置し、運転席から後部座席にかけてセンタートンネルが縦断する構造になっています。
このデザインにより、シートはまるで浮いているかのように見え、乗客に広々とした空間を提供します。
さらに、2列目シートは前方にスライド可能で、1列目シートの下に収納できるため、3列目シートへのアクセスが容易になります。
シートのデザインも薄く、収納可能な3列目シートなど多様なアレンジが可能で、室内の利便性を高めています。
エクステリアデザインは「スポーティ&クリーン」をテーマに、大きなガラスルーフを採用し、ホンダのローワイドミニバンのデザインを踏襲しています。
特にユニークなのは、フロント側がシザーズドア、リア側が斜め後方にスライドするドアの組み合わせで、Bピラーを排除しているため広い開口部を実現しています。
シザーズドアにはイルミネーション機能もあり、開閉時にライトアップされる仕組みです。
スカイデッキは、当時のハイブリッドミニバンとして注目を集めましたが、市販化はされず、2015年にはそのデザインや技術を活かした「ジェイド」が登場しました。
しかし、背の高いミニバンが好まれる時代の流れの中、ジェイドは販売不振に陥り、わずか5年で販売終了となりました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/eb03f844493c289193ae8501201157834c9c8e55