AWSは、AI向けデータセンターの電力効率を4.1倍向上させる新技術を発表。液体冷却や再生可能エネルギーの活用で、温室効果ガスの排出を大幅に削減する取り組みを進めています。
米国時間12月2日に行われたこの発表では、液体冷却技術と再生可能エネルギーの活用に焦点を当てたコンピューティングインフラの改善が紹介され、AWSのサービスがオンプレミスコンピューティングに比べて最大4.1倍の効率を持つと主張されています。
特に、AWSはAccentureに委託して実施したレポートを基に、同社のインフラはワークロードが最適化されている場合、関連するカーボンフットプリントを最大99%削減できると説明しました。
具体的な取り組みとしては、配電システムの効率化により故障リスクを20%削減、高密度コンピューティングチップの冷却を液冷方式で行うことで効率を向上させること、電源シェルフの刷新によりラックの電力密度を6倍に向上させることが挙げられています。
また、データセンターの建設においては低炭素鋼と低炭素型コンクリートを使用し、全体的な鉄鋼の量を削減する方針を示しています。
さらに、AIモデルを用いたラック配置の最適化により、余剰電力を削減し、補助発電機をリニューアブルディーゼルで動かすことで温室効果ガスの排出を最大90%削減することも可能です。
AWSは、2030年を目指していた全電力を再生可能エネルギーで賄う目標を、7年早く達成したと発表しています。
これらの革新は、持続可能なデータセンターの実現に向けた重要なステップとなるでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/99383787f162c2ff1685f70a0b19bcb0b555df96