トランプ氏はUSスチールの日本製鉄への売却に反対し、関税を通じて米鉄鋼産業の強化を目指しています。CFIUSが現在、買収申請を審査中です。
彼は、ソーシャルメディアを通じて「かつて偉大だったUSスチールが外国企業に買収されることを全面的に拒否する」と述べ、関税を用いてアメリカの鉄鋼産業を再び強化する考えを示しました。
トランプ氏は、税金インセンティブと関税を駆使してUSスチールを強化し、売却を阻止する意志を明確にしています。
また、彼は不法移民や麻薬流入の防止策として、カナダとメキシコに対して25%の関税を課すことを公言しており、貿易問題においても関税を積極的に活用する方針を示しています。
日本製鉄は昨年12月にUSスチールを149億ドルで買収する計画を発表しましたが、USスチールの本社があるペンシルベニア州は米大統領選挙の激戦州であり、民主党と共和党の双方が売却反対の立場を取っています。
トランプ氏も大統領選挙期間中に何度も売却阻止を表明しており、現在、対米外国投資委員会(CFIUS)がこの買収申請を審査中です。
CFIUSは、外国からの対米投資が国家安全保障に与える影響を懸念し、必要に応じて是正措置を求めたり、大統領に取引不許可を勧告する権限を持っています。
CFIUSの審査期限は12月までですが、トランプ政権の再発足に伴い、審査期限が延長される可能性もあると報じられています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/1f5f1d41d0bfc21eb3ef784e5f0b468033683b3a
トランプ氏がUSスチール売却反対の意向を示したことに対し、多くのネットコメントが寄せられ、様々な意見が交わされていました。
特に、関税の影響や日本製鉄の今後の対応についての懸念が強く表れました。
コメントの中には、USスチールが再生するためには関税だけでは不十分であり、根本的な経営改革が必要だという意見が多く見受けられました。
また、トランプ氏が日本製鉄からより良い条件を引き出すためのブラフであるとの見解もありました。
日本製鉄は焦らずに状況を見守るべきだという声が強く、あまりのめり込むことなく撤退の選択肢も考慮すべきだとの意見がありました。
さらに、USスチールが設備更新や新素材への対応ができているか疑問視されており、トランプ氏やその側近が市場のニーズを理解していないのではないかとの指摘もありました。
アメリカ政府がUSスチールを介護する可能性や、他国に買い叩かれるリスクについても懸念が示されました。
全体的に、日本企業がアメリカ企業を買収することに対する反対意見や、過去の失敗を踏まえた慎重な姿勢が伺えました。
ネットコメントを一部抜粋
日本製鉄も、ここまで嫌われたら手を引くしか無いんじゃ無いですか?
関税程度では再生の根本策にはなり得ない。
USスチールって設備の更新や新素材の生産ができているのですかね。
どんなに落ちぶれたとしてもやっぱりUSスチールクラスの企業は国の代表みたいなもんだろ。
アメリカは中長期的に弱体化するだろう。