アップルのiPhoneシリーズにおいて、特に「iPhone 15 Plus」が売れ行き不振に陥っています。中間価格帯のモデルが他のハイエンドモデルに比べてシェアを失っており、今後の戦略が注目されています。
iPhoneシリーズは「iPhone」「iPhone Plus」「iPhone Pro」「iPhone Pro Max」の4モデルから成り立っていますが、販売データによると、Plusモデルは販売ランキングの上位10モデルにも入らず、他のハイエンドモデルに比べてシェアが低下しています。
調査会社カウンターポイントリサーチのデータによれば、2024年の7~9月期において、世界のスマートフォン機種別販売台数ランキングでは、1位が「iPhone 15」、2位が「iPhone 15 Pro」、3位が「iPhone 15 Pro Max」となっており、Plusモデルは完全に後れを取っています。
また、DSCCの分析によると、ProモデルとPro Maxモデルの市場シェアは年々増加している一方、Plusモデルのスクリーン調達比率は2022年の21%から2023年には10%にまで低下しました。
アップルは2022年にiPhone 14シリーズでPlusを復活させたものの、その戦略は期待通りの成果を上げられなかったとされています。
今後、アップルは「4モデル戦略」を維持する見込みですが、下位モデルにminiを、中間モデルにPlusを配置するのではなく、新たにハイエンドモデルを導入する可能性があると報じられています。
特に高価格帯のモデルが好調で、販売が増加していることから、アップルにとっては利益率の向上や平均販売価格の上昇が期待できるとされています。
2024年度のiPhone売上高は約31兆2000億円で、前年とほぼ横ばいの状況です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a884058cd1196d87a03af90959d3a154c05e4be0
iPhone 15 Plusの販売不振に関するコメントでは、消費者のニーズや市場の競争状況が主な焦点となっていました。
多くのユーザーが大画面を求める場合、Pro MaxやiPadを選ぶ傾向があることが指摘され、Plusモデルの需要が限られていると感じられました。
特に、周囲のiPhoneユーザーの中でPlusを持っている人は少なく、Pro Maxのオーバースペックを避けるためにPlusを選ぶ人もいるとの意見がありました。
また、エントリーモデルとしてのSE4の登場がPlusの販売に影響を与える可能性も示唆されました。
さらに、高機能化が進む中で、価格設定が消費者にとって負担となり、購買意欲を削ぐ要因になっているとの声もありました。
加えて、Androidとの競争が強まり、中価格帯の大型モデルが厳しい状況にあることも指摘されました。
全体として、iPhone 15 Plusの販売不振は、消費者の選択肢や価格設定、他モデルとの競争に起因していると考えられました。