尹大統領が非常戒厳を宣布したが、国会は150分後に解除要求を可決。手続きの不備が疑問視され、リーダーシップに打撃。
要約すると韓国の尹錫悦大統領は、3日の夜10時20分に「対国民特別談話」を通じて非常戒厳を宣布し、全国に戒厳布告令を発表しました。
しかし、この布告令が発効してからわずか150分後の4日午前1時、韓国国会は非常戒厳解除要求決議案を可決しました。
この決議案は190人の賛成を得て通過し、韓国憲法および戒厳法に基づき、国会の過半数の賛成があれば大統領は戒厳を解除しなければならないため、尹大統領はこれを受け入れざるを得なくなりました。
非常戒厳が強引に宣布された背景には、野党の「共に民主党」が国会で圧倒的多数を占めている状況があり、戒厳宣布の法的手続きが適切に行われたのか疑問視されています。
特に、韓国憲法77条によると、大統領が戒厳を宣布する際には国務会議の審議を経る必要があり、実際に国務会議が開かれたかどうかも不明です。
これにより、尹大統領のリーダーシップに対する信頼が揺らぎ、政治的には自滅の手を打ったとの声も上がっています。
国会での迅速な決議は、非常事態における政治的な圧力や市民の反発を反映しており、今後の政局に大きな影響を与える可能性があります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/fc31267f4b104f27f8a5dbf1a37f889cbee7aa4b