ファーウェイが最新AI半導体「Ascend 910C」の量産を2025年に開始するが、米国の規制や製造の課題で生産目標が厳しい状況に直面している。
この新型半導体は、米エヌビディア(NVIDIA)のGPUに対抗するもので、既にサンプル品が中国のテクノロジー企業に出荷され、受注も始まっている。
しかし、米国の輸出規制の影響を受けているファーウェイは、国内技術を活用することでその影響を軽減しているものの、製造を担う中芯国際集成電路製造(SMIC)の歩留まりは約20%にとどまり、商業生産に必要とされる70%以上には達していない。
これにより、ファーウェイは現行の半導体「Ascend 910B」の歩留まりも約50%に低下し、生産目標の大幅な削減を余儀なくされている。
顧客には、TikTokの親会社バイトダンスや百度、中国移動などがあり、バイトダンスは2024年にAscend 910Bを10万個以上発注したが、納期遅れにより3万個未満しか供給できなかった。
さらに、SMICは米国の取引制限により最先端の露光装置を使用できず、ファーウェイはTSMC製半導体の不正な入手が疑われていたが、TSMCがファーウェイの半導体に自社製品が含まれていることを報告したため、米商務省はTSMCに対し中国向けの出荷停止を要請した。
加えて、バイデン政権は2024年12月に中国へのさらなる規制強化を発表し、AI向けメモリや半導体製造装置の販売制限を行った。
これにより、ファーウェイの半導体事業はますます厳しい状況に置かれている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f28c9219e00aa75cbe02b3c346030261936d86b5
ファーウェイがAI半導体の量産を開始したことに対するコメントは、主に中国の技術進歩を評価しつつも、様々な懸念が寄せられていました。
特に、先端技術の装置に対する輸出規制が影響を及ぼし、中国内製の装置が整うまで生産能力の向上が難しいとの意見がありました。
また、中国のSMEEが28nmプロセスの露光装置を実用化したことは素晴らしい進展ですが、他国の技術にはまだ追いついていないとの見解もありました。
さらに、日本の半導体メーカーがAI時代において競争力を失っていることについても懸念が示され、特に日本からはNVIDIAに対抗するGPUが登場しないことが寂しいとの声がありました。
加えて、半導体規制の緩さや産業スパイの存在についても言及され、技術者が国に逆らえない状況が雇用リスクを高めているとの指摘もありました。
NVIDIAに対しては、さらなる規制強化が必要との意見が多く、エコシステムの壁が対抗を難しくしているとの見解もありました。
最後に、HUAWEIの躍進を期待する声や、自国開発の重要性を強調する意見もありました。
ネットコメントを一部抜粋
先端向けの装置に輸出規制がかかっている以上、中国内製の装置が一通り揃うまでは生産能力は上がらない。
だが日本メーカーはそれでいいのかと思う。
半導体規制がまだ緩いのでは?
覇権を握るぐらいシェアを奪ってほしい。
自国開発、小さな一歩でも凄いと思う、10年後が楽しみだね。