スズキが新素材のバイオマスポリカーボネートをバンパーグリルに採用し、環境負荷を低減する取り組みを発表。塗装不要でCO2とVOCの削減に成功。
要約するとスズキは2023年12月12日、同社の新型車「スイフト」、「スペーシア カスタム」、および「フロンクス」において、バンパーグリルに新たにバイオマス素材を採用したことを発表しました。
このバンパーグリルは「バイオマスマーク」に認定されており、環境に配慮した取り組みが評価されています。
具体的には、グリルの樹脂材料には植物由来の工業用でんぷんであるイソソルバイドを53%配合したバイオマスポリカーボネート(デュラビオ)が使用されており、この素材は高輝度着色が可能であるため、塗装が不要となります。
その結果、製造過程でのCO2排出や大気汚染の原因となる揮発性有機化合物(VOC)の削減に寄与しています。
スズキは2014年に発売した「ハスラー」の内装カラーパネルからバイオマス材料の採用を始め、その後も徐々に適用車種を増やしています。
この取り組みにより、石油由来の材料を使用した場合と比較して、年間975トンのCO2排出量と50トンのVOC排出量を削減することに成功しました。
さらに、スズキは自動車部品以外でもバイオマス素材の採用を進めており、2024年6月にはセルロースを使用した「ジムニー」デザインのマグカップを純正用品として発売する予定です。
スズキは、車両の走行時だけでなく、ライフサイクル全体での環境負荷の低減を目指し、今後もバイオマス材料の採用を積極的に進めていく方針です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/16fe2e0c5ebcb229307accc54cf43f0a69bf593e