ロシア軍がシリアのフメイミム空軍基地から航空機を撤収する準備を進めていることが、人工衛星画像で確認された。輸送機が貨物を積み込む様子が映し出され、完全撤収の可能性が示唆されている。
13日に撮影された画像には、2機の大型輸送機AN-124が駐機しており、そのノーズコーンが開いた状態で貨物を積み込む準備が整っている様子が確認できる。
この基地では、ロシアの攻撃ヘリコプターであるKa-52が解体されており、これも撤収に向けた動きの一環と考えられている。
また、地対空ミサイルシステム「S-400」の部品も輸送に向けた準備が進められている。
カーネギー国際平和基金のシニアフェロー、マイケル・コフマン氏は、ロシア軍がフメイミム基地とタルトゥス基地に集結していることを指摘し、撤収が進んでいると述べたが、完全撤収の可否についてはまだ不明だと強調した。
タルトゥス基地はロシアが冷戦時代から維持している海軍基地であり、10日の衛星画像には大きな変化は見られなかった。
クレムリンは11日、シリア国内の軍事基地や外交使節の安全確保が「最重要」と述べ、新しいシリアの指導部との接触を続けていることを明らかにした。
このように、ロシア軍の動きは地域の安全保障や国際政治にも影響を与える可能性があるため、今後の展開に注目が集まっている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/ae312578e69a5ad1fa4a1e3abce5764f699fcd64
ロシア軍のシリア撤収準備に関するコメントは、様々な視点から意見が交わされました。
多くのコメントでは、ロシアが撤退すること自体は当然の措置であり、重要な軍事機密を守るためにも必要だったとされました。
シリアの流動的な状況において、ロシアは適切な判断を下したとの見解が示されました。
また、ロシアが撤退した後のシリアにおける他国の影響力、特にトルコやアメリカ、イスラエルの動向についても懸念が表明されました。
具体的には、トルコがロシアの影響力を排除しようとする国家戦略を持っているため、シリアにおけるロシアの基地が認められない可能性があるとの指摘がありました。
さらに、ロシアの撤退によって、今後はトルコやアメリカ、イスラエルの三つ巴の状況が生まれるとの見方もありました。
加えて、ロシアがシリアにおいて反体制派を支持していたことから、恨みを抱く勢力が存在することも指摘され、撤収後のシリアの利権がどのように処理されるかに対する関心が寄せられました。
全体的に、ロシアの撤退は一つの転機であり、今後の展開に対する期待と懸念が入り混じったコメントが多く見受けられました。