中国の経済悪化が若者の未来を暗くし、無気力な層が増加。政府の対策も効果薄で、人民元の下落が続く。
中国経済は長い間、不動産バブルに支えられてきましたが、そのバブルが崩壊し、成長の限界に直面しています。
特に若者の雇用機会は減少し、経済格差が拡大しており、低賃金や失業に対する不満が高まっています。
このような状況から、若者たちは将来に希望を持てず、無気力な態度を示す“寝そべり族”と呼ばれる層が増加しています。
政府は“共同富裕策”を打ち出し、雇用対策を強化していますが、目立った成果は見られません。
さらに、バブル崩壊によってリスク回避が進み、イノベーションの実現も難しくなっています。
人民元は下落傾向にあり、特に米国の対中政策が厳しくなる中で、投資家の間では人民元売りが進行しています。
中国人民銀行は人民元の下落を防ぐために基準レートを強めに設定していますが、実際の取引では人民元がドルに対して安く取引される状況が続いています。
これにより、デフレ懸念が高まり、個人消費も低迷しています。
暴力事件の増加は社会心理の不安定さを象徴しており、経済と政治の両面での先行き不安が投資家に影響を与え、人民元の売り圧力を強めています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a65bb0e656b2ae94d5d53fd2ba8cb0632dd24967
コメントでは、中国経済の悪化が若者に与えた影響について多くの意見が寄せられました。
特に、貧富の差が深刻な問題として挙げられ、公式のジニ係数が示す通り、都市部と農村部の格差が大きいことが指摘されていました。
農村部の戸籍を持つ人々は進学や就職の機会が限られており、都市部の若者の失業率も高く、公式には約18%ですが、実際には未就職の若者が半数に達しているとの見方もありました。
さらに、政府の発表する数値に対する信憑性の問題も指摘され、実態が把握しにくい状況が問題視されました。
加えて、習近平政権の経済政策や一党独裁体制に対する批判も見られ、経済の疲弊が進む中で民衆の不満が高まる可能性があると懸念されていました。
若者の貧困化や就職難は、歴史的な背景や社会の構造的な問題とも関連しており、今後の中国の動向に対する不安が広がっている様子が伺えました。
また、海外移住を考える若者や、国内の状況に対する危機感を持つ人々の意見も多く、経済や社会の変化に対する敏感さが感じられました。
ネットコメントを一部抜粋
一概に「若者が夢も希望ない」なんて言うのは、あまりに短絡的な気がします。
中国の一番の社会問題はやはり貧富の差だと思う。
一つ一つが、信憑性のない政府発表の数値で、客観的な実体が把握できない。
中国の若者の貧困化を象徴するような記事を見たことがある。
資本主義の果実のみ取って、その前提となる自由主義を踏みにじれば、計画経済の矛盾が充満することは馬鹿にでもわかること。