Appleが独自のワイヤレスモデムを2025年春に発表予定で、新型「iPhone SE」に搭載される見込みです。過去の「iPhone 4」のアンテナ問題から学び、リスクを抑えつつ新モデムを導入する方針が示されています。
現在、AppleはQualcommのセルラーモデムに依存しており、この新たな取り組みは大きな変化を意味します。
BloombergのMark Gurman氏によると、Appleは段階的にモデムの方針を強化し、2025年にはiPhone SEや「iPhone 17 Slim」、エントリー向けの「iPad」でも独自モデムが採用される見込みです。
初代モデムはQualcommのチップほどの性能はないものの、ラボテストでは最大4Gbpsのダウンロード速度を記録しています。
しかし、実際の使用環境では異なる結果が出る可能性があり、一般的なユーザーの使用には十分な性能が期待されています。
さらに、2026年や2027年にはより高性能なモデムが登場する可能性もあります。
Appleの過去の教訓として、2010年に発生した「iPhone 4」のアンテナゲート問題が挙げられます。
この問題は、設計変更によりセルラー信号が干渉を受ける事態を引き起こし、Appleは多くの対策を講じました。
新しいモデムの導入に際して、Appleはリスクを抑えるために、まず安価なモデルに搭載することが予想されています。
これにより、主力のiPhone事業への影響を最小限にしながら、バグの修正に努めることが可能となります。
業界の専門家は、Appleの独自モデムがフラッグシップモデルには劣るものの、他のモデルには十分な性能を発揮するだろうと見込んでいます。
Appleが過去の失敗を繰り返さないことを期待する声も高まっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2472b9210e9adb235f91311a689635e100986592