イーロン・マスク氏のxAIが60億ドルの追加投資を誘致し、AGI開発競争を加速。業界の注目が集まる中、AI技術の影響に懸念も。
今回のシリーズC投資ラウンドには、エヌビディアやAMDなどの戦略的投資家が参加し、アンドリーセン・ホロウィッツやモルガン・スタンレー、ブラックロック、フィデリティといった有名ベンチャーキャピタルも名を連ねている。
さらに、中東の国富ファンドも多く参加し、これによりxAIの企業価値は500億ドルに達し、わずか半年で倍増した。
xAIが注目される理由は、生成AI分野での主導権を狙うマスク氏の野心にある。
ニューヨークタイムズは、マスク氏がこの投資を通じてOpenAIやAnthropicなどの競争相手に対して優位に立つことが期待されていると報じている。
マスク氏は、AGIの開発を最終目標としており、昨年7月にxAIを設立した。
彼はOpenAIの共同創業者であり、同社に対して訴訟を提起しており、その中で営利法人転換の中断を求める仮処分訴訟も行っている。
今回の投資ラウンドには、マスク氏が過去に関与した企業の投資家が参加しており、彼らはxAIの成長による利益を期待している。
フィナンシャルタイムズによると、マスク氏の後援者は、彼がトランプ次期大統領の側近となったことからも新たな機会を得ているとされている。
今回の投資の実質的な成果に対する期待は高く、業界ではAI技術が企業の財務に与える影響に懸念が広がっている。
MIT経済学科のアセモグルー教授は、AIに対する過剰な期待がバブルを生む可能性があると警告している。
xAIは、集めた資金をAI技術開発、研究、データセンターの拡充、グローバル人材の確保に投入する計画であり、来年にはさらに大規模な投資を目指している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/bd753cc434873c7b4b9942b4cdd304ab62b0f2c2