東京メトロ丸ノ内線の旧型車両02系が2024年12月7日に完全引退。1988年からの活躍に幕を下ろし、後継の2000系が主力に。保存計画は未定。
02系は1988年に営業運転を開始し、長年にわたって丸ノ内線の「顔」として親しまれてきました。
外観は無塗装のアルミ車体に赤い帯が特徴で、7次にわたって53編成が増備されました。
リニューアル工事も行われ、波線の「サインウェーブ」や大型LCDディスプレイ、エネルギー効率を向上させたPMSM(永久磁石同期モータ)を採用するなど、新型車両に劣らない設備が整えられていました。
2019年には後継の2000系が登場し、現在は主力車両として運行されています。
2000系は真っ赤で丸い外観が特徴で、丸窓や充電用の電源コンセントも備えています。
2023年度には2000系の全編成投入が完了し、02系の引退が確定的となりましたが、今年度に入っても1編成が突発的に運用に入ることがあったようです。
東京メトロの広報部は「02系は2024年5月に営業運行を取りやめており、今後の営業線使用の予定はありません」と述べています。
さらに、02系の保存に関する計画は未定であり、かつて引退した銀座線の01系の一部は動態保存されていますが、02系については今後の動向が注目されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/eb80f1066a81cb177e9f51f2cf27884044457ad1
丸ノ内線の旧型車両02系が完全に引退したことに対し、多くのコメントが寄せられました。
多くの利用者がこの車両に愛着を持っており、36年間の歴史を振り返る声が目立ちました。
特に、引退が静かに行われたことに寂しさを感じる人が多く、「ひっそりと消えて行った」という表現がいくつか見受けられました。
過去には引退時にイベントが行われていたこともあり、その対比から現在の引退の仕方に対する意見もありました。
例えば、引退する車両に対して何らかの形で敬意を表したいという気持ちや、過去の暴走行為の影響でイベントが行われなくなったことへの言及がありました。
さらに、02系のデザインや機能についても触れられ、新型の2000系との違いや、リニューアルが行われたことへの言及がありました。
技術的な観点から、CBTC(次世代の運行システム)の導入によって引退が早まったことも指摘されていました。
また、地方私鉄への譲渡の可能性についても議論がありましたが、結果的に02系はどこにも譲渡されずに引退したことが惜しまれました。
最後に、引退に際しての「サイレント引退」が今後の鉄道運営において定着する可能性があるとの意見もありました。
ネットコメントを一部抜粋
500形の引退の時はヘッドマークもあったし、撮影会もあったけど、02系はまさにひっそりと消えて行きましたね。
02系は大規模なリニューアルしてから10年程度しかかかっていないものが多く、引退がもったいない気もしますが・・・
長年鉄道趣味をしてますが、引退するからと言ってイベントとか特別な事をするよりも、いつも通りにしててポッと引退するのが一番幸せなのかなと最近は思うようになってきました。
何かしらの形でニュースになっていてもおかしくなかったはずですが、運行システムの更新という不可逆的な事象の発生によりその去就について気にし始めた時期にはとうの昔に引退してしまった様子は、ここまで素晴らしいものがないほどステルスでの引退だったと思います。
引退すると乗りたくなりますね。
大変お疲れ様でした。