奥羽新幹線と羽越新幹線は50年以上実現せず、必要性が薄いとの見解が示されています。地域の期待と課題が交錯する状況です。
これらの新幹線は、東北地方の福島から山形を経由して秋田へ至る奥羽新幹線と、新潟から秋田を経由して青森へ向かう羽越新幹線という二つの路線で構成されています。
山形県を中心に誘致活動が行われていますが、現時点ではその必要性が薄いとされています。
特に、奥羽新幹線は米沢、山形、新庄などに駅を設置する計画があり、羽越新幹線は上越妙高駅から長岡を経由し、鶴岡、酒田、秋田を経て青森へ至るルートが想定されています。
両路線の開業による時間短縮効果が期待されているものの、試算の整合性に疑問が残るため、実際の効果は不透明です。
また、近年の激甚災害に対する対策として、線路の強靭化や運行の安定性向上、踏切のないフル規格新幹線による安全確保も新幹線建設のメリットとして挙げられています。
しかし、地域の住民や鉄道ファンからの期待が高まる一方で、実現への道のりは依然として険しい状況です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/9e3387e942a265a685249d59e8d50564da405d11
奥羽新幹線と羽越新幹線の実現性についてのコメントは、地域の交通利便性や需要に関する懸念が多く寄せられていました。
特に、山形市や秋田市が新幹線一本で東京までアクセスできる現状が「必要十分」とされ、フル規格の新幹線を整備する必要性を感じないという意見がありました。
特急いなほや飛行機、高速バスなどの既存の交通手段が充実しているため、わざわざ新幹線を整備する意義が薄いと考える人が多かったようです。
また、奥羽新幹線や羽越新幹線を建設することで、並行在来線の運営負担が地元にかかることを懸念する声もありました。
さらに、人口減少が進む中で、交通の便が良くなっても若年層や企業が都会に流出してしまう「ストロー効果」を指摘する意見もあり、地域の活性化には別のアプローチが必要ではないかという考えが示されていました。
全体として、実現に向けた前向きな意見は少なく、多くのコメントが新幹線の必要性に疑問を呈していました。
ネットコメントを一部抜粋
山形市も秋田市も新幹線1本で乗り換えなしに東京まで行けるのだから必要十分だろう。
奥羽新幹線だったり羽越新幹線だったりは結ぶ都市の都合上あまりにも需要が少なすぎると思います。
交通の便が良くなると地元が活気づくとまだ思ってるの?実際には逆で、つながった先のより求心力の高い都市に若年層や企業や消費活動が吸い取られていくだけなんだよ。
奥羽新幹線、羽越新幹線がフル規格で通ったら、奥羽本線、羽越本線は第三セクター鉄道になる可能性が高いので、地元自治体の負担は大きいですよ。
地方は新幹線が出来ると、都会から人が来る事ばかりを言うけど、高速等も含め実際にはストロー効果で地方から人が吸われてしまい、地方が廃れる現象も起こってますよね。