カスピ海が急速に縮小しており、浅瀬の消滅が懸念されています。ダム建設や気候変動が影響し、絶滅危惧種の生物も危機に直面。地域の経済や生態系に深刻な影響を与えています。
しかし、2005年以降、その水位の減少が加速しており、専門家はこのままでは浅瀬が完全に消滅する可能性があると警告している。
カスピ海は、漁業や農業、観光、飲料水、さらには石油とガスの埋蔵量に依存している地域にとって重要な存在であり、その水位の変動はこれらの国々の経済や環境に深刻な影響を及ぼす。
水位の減少は、ダム建設や過剰採水、汚染、人為的な気候変動など、さまざまな要因によって引き起こされている。
特に、ボルガ川からの水流が大きな影響を与えており、ロシアは多くのダムを建設していることが水の流入を減少させている。
気候変動により、蒸発率が上昇し、降雨が不規則になっているため、カスピ海の水位は1990年代半ばから低下し続けている。
今後、さらに深刻な水位低下が予測されており、最悪の場合、2100年までに最大30メートルの低下が懸念される。
これに伴い、カスピ海固有の生物、特に絶滅危惧種の野生チョウザメやカスピカイアザラシは深刻な危機に直面している。
生息環境の変化や酸素レベルの低下が進む中、これらの生物の生存が脅かされている。
カスピ海の衰退は、地域の生態系や経済に多大な影響を及ぼす大規模な危機であり、各国はこの問題に対処する必要があるが、解決策は容易ではない。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/884595faad1a1f52bcd15474be0cec0a8d1873ba
カスピ海の縮小に関するコメントは、環境問題の深刻さと国際的な水資源管理の難しさについて多くの意見が寄せられていました。
特にアラル海の消滅を引き合いに出し、カスピ海も同様の運命をたどる可能性を懸念する声が多かったです。
コメントの中には、地球温暖化や河川の流量減少がカスピ海の縮小に影響を与えているとの指摘がありました。
例えば、河川を利用した農業が流入量を減少させていることが問題視され、持続可能な水資源の利用が求められていました。
また、カスピ海の生態系に対する影響も懸念されており、特に貴重なチョウザメ類の生息状況が心配されていました。
国際的な協力が必要であり、各国が水の使用制限を行うことが求められているとの意見もありました。
全体として、環境問題に対する関心の高まりと、それに対する解決策が必要であるとの認識が強調されていました。
ネットコメントを一部抜粋
河川を天然のパイプラインと考えれば、各国を貫く河川が政治経済軍事に深く関わっていることが容易に想像できます。
カスピ海の東隣りにあったアラル海は一度消滅したそうですが、その後の取り組みで水が戻りつつあるようです。
アラル海の消滅のドキュメンタリーを見たことがありますが、信じがたいものでした。
カスピ海がなくなれば、この辺りの気候は大きく変わり、乾燥化が進むと思います。
日本にとっては当たり前の水ですが、大陸では貴重な資源で、権益を伴うものなのですね。