韓国の鉄鋼業界は、中国製の安価な鉄鋼材との競争や米国の保護貿易政策に直面し、効率化を進めています。ポスコは新たな市場としてハイパーループ専用鋼材に注力し、将来の需要に備えています。
ポスコは、慶尚北道浦項の製鉄所内の第1線材工場を45年ぶりに閉鎖しました。
この決定は、老朽化した設備と供給過剰による価格競争力の低下が主な理由です。
建設景気の低迷に加え、中国製の低価格鉄鋼材との競争が続く中、米国の保護貿易政策も強化される見込みです。
特に、中国の鉄鋼輸出が韓国の鉄鋼産業に脅威を与えており、フィナンシャル・タイムズによると、中国の鉄鋼輸出量は昨年1億トンを超え、価格は欧米や他のアジア諸国よりも10～20％安い状況です。
こうした背景から、ポスコは前年同期比で営業利益が39.8％減少し、現代製鉄も77.5％の急減を記録しました。
米国のトランプ次期大統領の就任後、保護貿易主義がさらに強化されることが予想され、韓国の鉄鋼企業は再び大きな打撃を受ける可能性があります。
業界関係者は、日本製鉄の米国企業買収が失敗したことで、韓国にとって一部の肯定的な影響があるかもしれないとしつつも、実際の影響は未知数だと述べています。
韓国の鉄鋼業界は、スリム化を進めつつ、中国の安値攻勢に対抗するために反ダンピング調査を行い、高付加価値製品の新市場に期待を寄せています。
ポスコは、ハイパーループ専用鋼材や海上風力発電用の厚板に注力する方針で、特にハイパーループの導入により新たな需要が見込まれています。
2050年までに欧州で2万5000キロメートルのハイパーループが建設される計画があり、ポスコはそのための専用鋼材を供給することを決定しました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/daae9d0039ea777b6f306ab327360990792ad100
韓国鉄鋼業界に関するコメントでは、様々な意見が交わされていました。
特に、ハイパーループの導入に対する懸念が多く、技術的な難しさや資金面での課題が指摘されていました。
フランスから導入した高速鉄道でもトラブルが続いていることから、ハイパーループの実現は夢のまた夢との意見がありました。
また、日本の製鉄業界も同様の課題を抱えており、高炉の統廃合が進められていることが言及されていました。
さらに、ポスコが日本からの技術支援を受けて独立した経緯についても触れられ、日韓基本条約の重要性が指摘されていました。
技術盗用や税金による補助金の問題も議論され、韓国の製鉄業が直面する競争環境についての懸念が示されていました。
全体として、韓国の鉄鋼業界は新技術の開発や市場での競争において大きな挑戦を抱えていることが強調されていました。
ネットコメントを一部抜粋
ハイパーループって、フランスから導入した普通の高速鉄道でさえも脱線頻発やらトラブル続きなのに。
迷惑な隣国の国民は、1975年に結ばれた日韓基本条約のもとにポスコが製鉄に関するイロハを教わって何とか独り立ち出来た事を認識して欲しいな。
新技術の開発が出来ないくせに他社（新日鐵の電磁鋼板）の技術を盗み商売する企業今でも税金の補助による安い電力で商売している。
ハイパーループの導入など、技術的に難しく、遅れに遅れ、資金も雪だるま式に膨らんで、実現など夢のまた夢。
ダンピング大国の韓国に「中国ダンピング」を防げるかが焦点です。