徳島県那賀町が休校の小学校で車エビ養殖を開始。新たな産業創出を目指し、地域活性化を図る取り組みが進行中。
要約すると徳島県南部の那賀町では、人口減少が進む中で新たな産業を創出するため、休校となった町立平谷小学校の校舎を利用して車エビの養殖が始まりました。
このプロジェクトは、町の95%が森林であるという地理的特性を逆手に取り、意外性を持たせた取り組みです。
養殖は2023年夏からスタートし、給食室を改装したスペースに幅約3メートル、奥行き約2メートル、高さ約0.8メートルの養殖用プールが3基設置されています。
ここでは、気候や温度変化に強い国産の車エビ約千匹が育成されており、エビの陸上養殖を専門とする企業「シーサイドコンサルティング」が事業を委託されています。
さらに、スマートフォンで24時間遠隔監視できるシステムを導入し、地元漁協の組合員が交代で餌やりを行っています。
エビは8〜10カ月で出荷可能なサイズに成長し、2024年10月には試食会が開かれ、参加した小学生からは柔らかい身が好評でした。
2025年にはエビの数を2千匹に増やし、実用化の可否を判断する予定です。
町は、10万匹を養殖できるかが採算ラインの目安とし、他の養殖エビや海産物と独自の価値を打ち出すこと、販路の確立が大きな課題であるとしています。
将来的には校内で加工まで行える複合的な施設の設立も視野に入れ、町おこしにつなげたいと意気込んでいます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/6442ae83825c6fe03a0509da6311fa6b269b5407