クアルコムとガーミンがCES 2025で次世代デジタルコックピット「Garmin Unified Cabin 2025」を共同開発することを発表。新技術は自動車業界のソフトウェア化を加速し、AIやインフォテインメントの進化に寄与する見込みです。
この発表は、米ラスベガスで開催される「CES 2025」のプレビューイベントにおいて行われました。
新しいソリューションは、クアルコムのSnapdragon Cockpit Eliteプラットフォームを基にしており、単一のガーミン制御モジュールからスケーラブルなドメインコントローラー機能を提供します。
Unified Cabin 2025は、車両のすべてのディスプレイに対して直感的で没入感のあるエンターテインメント体験を実現し、ソフトウェア定義車両アーキテクチャの実現を促進します。
この協力関係は、両社の過去の成功した取り組みを基にしており、最近では受賞歴のあるガーミンUnified Cabinドメインコントローラーソリューションの開発につながっています。
新しいソリューションでは、Snapdragon Cockpit Eliteプラットフォームに搭載された専用のニューラル処理ユニット(NPU)を活用し、オンボード生成AIによるテーマのカスタマイズやボイスアシスタント機能をサポートします。
クアルコムの高性能CPUであるQualcomm Oryon、改良されたQualcomm Adreno GPU、Qualcomm Hexagon NPUを搭載し、優れたマルチモーダルAI性能を実現しています。
ガーミンとクアルコムの協力は2019年から始まり、主要OEMへのドメインコントローラー提供が実現しました。
2022年には、Snapdragon Cockpitプラットフォームを基盤とした最初のGarmin Unified Cabinを共同開発し、以降毎年新モデルを発表しています。
ガーミンは、マルチゾーン、マルチユーザーアーキテクチャを車内に創出するために、様々な周辺機器やディスプレイをシームレスに統合し、包括的なインフォテインメント、デジタルクラスター、エンターテインメントシステムを提供するソフトウェアコンポーネントを開発しています。
この新技術により、自動車業界のソフトウェア化が加速すると予想されており、ガーミンとクアルコムの協力は、より高度で柔軟な車載システムの実現に向けた重要な一歩となるでしょう。
今後の自動車開発において、ソフトウェアとAIの重要性が高まる中、両社の取り組みは業界に大きな影響を与える可能性があります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f1298126d3d2358f1cdf03cbda1bf5ee7f9053b0