牧野フライスがニデックにTOBの延期と買い付け予定数の変更を要請し、企業価値向上の具体性が欠けると指摘。株主の判断を考慮した対応を求めている。
要約すると牧野フライス製作所は、ニデックによる株式公開買い付け(TOB)の延期と買い付け予定数の変更を求める要望書を提出した。
この要望書は、特別委員会が設置され、TOBに関する議論を行う中で発表されたもので、ニデックは2024年12月27日にTOBを2025年4月4日から開始する意向を示していた。
TOBの目的は、牧野フライス製作所を完全子会社化することで、1169万4400株以上を取得することを目指している。
ニデックは、企業価値の最大化に向けた経営統合の意向表明書も発表しているが、牧野フライスはその内容が具体性に欠けると指摘し、TOB開始のタイミングが2025年3月期決算の直後であることから、十分な検討ができないと主張している。
特別委員会は、株主が決算の内容を考慮してTOBの是非を判断できるよう、開始を2025年5月9日まで延期するよう要請した。
また、買い付け予定株式数についても、完全子会社化を目的とする提案であるにもかかわらず、下限を50%に設定することは株主に対する圧力になると指摘し、下限を株式の総議決権数の3分の2に相当する1556万4200株にするよう求めている。
ニデックはこの要望書を受け、真摯に検討する姿勢を示している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/46c9cb0247a5e53e18d629d1d39ce8a461705d8d