ジョージアの議会選で親ロシアの与党「ジョージアの夢」が54%の得票率で勝利。野党は開票不正を主張し抗議活動を計画。EU加盟の可能性が不透明に。
要約するとジョージアで行われた議会選挙は、親ロシア路線と親欧米路線の行方を決定づける重要なものであり、国際的な関心を集めている。
26日に投票が行われ、中央選管の発表によると、親ロシア色を強める与党「ジョージアの夢」が54%の得票率で勝利した。
一方、親欧米路線を訴える野党は開票不正を主張し、結果を認めず抗議活動を行う意向を示している。
ジョージアは2008年のロシアの軍事侵攻以降、反露を国是としてきたが、近年は与党「夢」が親露傾向を強めている。
特に、同党の創設者であるイワニシュビリ元首相はロシアで財を成した大富豪であり、領土問題の解決を視野に入れた対露関係の改善を模索していると見られている。
さらに、「夢」は選挙前に外国からの資金提供を規制する「反スパイ法」とLGBTの権利を制限する「LGBT規制法」を制定しており、これらの法律はロシアでの政治・言論弾圧の手法と類似している。
EUは「夢」の強権化を批判し、加盟手続きの一時停止を発表した。
野党側も「夢」が勝利すればEU加盟が不可能になると警告している。
今回の選挙結果は、ジョージアとEUの関係悪化を招き、同国のEU加盟の可能性をさらに不透明にする恐れがある。
米シンクタンク「戦争研究所」は、今回の議会選が「ジョージア独立以来、最も重要な選挙となる可能性が高い」と評価しており、与党「夢」の勝利がロシアとの接近を促進し、欧米のロシア孤立政策に打撃を与える可能性があると指摘している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/cf9700e56fc242af06ea3cbf03bb42c1aff61c46