2024年の暗号資産ベンチャーキャピタル市場は、デジタル資産価格の上昇にもかかわらず低迷が続き、資金配分が前年を下回る見通しです。
最近のデジタル資産価格の上昇にもかかわらず、暗号資産関連のベンチャーキャピタル活動は過去の強気相場に比べて低迷しており、2024年の資金配分総額は115億ドル(約1兆7825億円)と、前年を下回る見通しです。
ギャラクシーは、2017年と2021年の強気相場時には暗号資産価格とベンチャーキャピタル活動が高い相関関係にあったが、最近の2年間はこの傾向が見られないと述べています。
市場の停滞には、ビットコインや新しい現物ETFが注目を集める一方で、ミームコインからの新たな活動がほとんど見られない「バーベル型市場」の形成が影響していると考えられています。
特にミームコインは資金調達が難しく、その持続可能性に疑問が持たれています。
報告書では、AIと暗号資産が絡む新しいプロジェクトへの関心が高まっていることも指摘され、今後の規制変更により、ステーブルコインや分散型金融(DeFi)、トークン化の分野で新たな機会が生まれる可能性があるとしています。
また、一部の大手投資家はアーリーステージのベンチャーキャピタル投資を選ぶのではなく、ビットコイン現物ETFを通じて暗号資産へのエクスポージャーを得る傾向があると報告されています。
第4四半期にはアメリカが最も多くの取引を完了し、資本を投資した国であり、アーリーステージの取引が60%を占め、ステーブルコイン企業が最も多くの資金を調達したことが明らかになりました。
全体として、2024年の暗号資産とブロックチェーンに特化したスタートアップへの投資は依然として活発であり、ギャラクシーによると、416件の取引で35億ドルが投資され、前四半期比で46%の増加が見られました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/c8afe7c9f5def8188b2bda598256c7048b1a40ff