JPモルガンの調査によると、2025年の暗号資産ベンチャーキャピタル市場は回復するが、過去のピークには及ばない見込み。伝統的金融機関の影響や高金利が課題として指摘されている。
要約すると2025年の暗号資産ベンチャーキャピタル市場について、JPモルガンが発表した調査報告書によると、暗号資産関連の資金調達は回復する見込みであるものの、過去のピークには達しないとされています。
報告書では、ドナルド・トランプ大統領の任期中に規制が明確になり、暗号資産に対する友好的な政策が打ち出されることが資金調達の回復要因とされています。
しかし、過去数年の間にアメリカ証券取引委員会(SEC)による取り締まりの強化や規制の不透明感が影響し、ベンチャー投資は低調でした。
さらに、欧州連合(EU)が施行した暗号資産市場法(MiCA)による新たな規制が、VCの関与を強化する可能性があると報告書は指摘しています。
しかし、資金調達額は2021年から2022年にかけての過去のピークには及ばないとJPモルガンは述べています。
伝統的な金融機関、例えばブラックロックやフランクリン・テンプルトンなどが暗号資産市場に参加を増やしており、これによりVC企業の市場シェアは減少しているという分析もあります。
また、初期段階の暗号資産プロジェクトは、VCを対象とした大規模なトークンセールを避け、コミュニティ主導の資金調達プラットフォームを利用する傾向が強まっています。
高金利もVCの資金調達における課題として挙げられ、暗号資産のETFの成長がパッシブ投資への傾向を誘発し、VC企業から資本を奪う可能性があると報告書は付け加えています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/fd54f10e6c20a1715c1592463a9c6c29d3bcf3bc