東南アジアのEV普及と環境問題の現状

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東南アジアでのEV普及は進むが、電池廃棄や再生利用の遅れが環境問題を引き起こしている。

要約すると東南アジアでは、電気自動車(EV)の普及が進む一方で、その副作用として環境問題や社会問題が浮上しています。

EVやその他の機器に使用される電池には、リチウムやニッケル、コバルトなどの希少金属が含まれており、これらの採掘や電池廃棄の過程で環境汚染や労働搾取が発生する可能性があります。

国際エネルギー機関(IEA)の報告によると、これらの金属の需要は2040年までに4倍に増加する見込みです。

人権団体や環境活動家は、採掘による環境コストを懸念し、各国政府に対してEV電池に最低限の再生材料使用を義務付けるべきだと訴えています。

中国やEUでは、すでに電池材料の再利用が義務化されていますが、東南アジアではリサイクルの取り組みが遅れています。

例えば、インドネシアは、2030年までに1300万台のEVを導入する計画を立てているものの、使用済み電池の適切な処理や回収は課題となっています。

特に、使用済み電池は電気電子機器廃棄物(e-waste)に分類され、有害物質を含むことが多く、2022年には世界で6200万トンのe-wasteが発生しましたが、そのうち再生利用されたのは4分の1未満です。

シンガポールでは、年間推定6万トンのe-wasteが発生し、その6%しか再生利用されていないとのことです。

インドネシアでも、e-wasteの再生利用率は約17%にとどまっています。

政府はe-wasteの削減と管理に向けた新たな規則を設けていますが、回収インフラの不足が課題となっており、今後の対策が求められています。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/135529530880668cc3aa68783e004d3266bba300

ネットのコメント

東南アジアでのEV普及に関するコメントでは、環境問題やリサイクルの課題が多く挙げられました。

特に、リチウム電池の廃棄やそのリサイクルが適切に行われていないことが懸念され、発展途上国特有の問題として捉えられていました。

また、EV普及のためには火力発電が必要であり、その結果として環境への影響が増加するという意見もありました。

さらに、ニッケルやリチウムの採掘が環境破壊につながる可能性が指摘され、ビジネスチャンスとして捉えるべきとの声もありました。

特に、中国企業がインドネシアでのニッケル加工を行っていることが、現地の環境問題を悪化させているとの指摘もありました。

EVの普及が進む中、社会実験や技術革新が必要であるとの意見もあり、特に気候条件がEVの性能に影響を与えることが懸念されていました。

全体として、EV普及の副作用や持続可能性に対する懸念が強く表れていました。

ネットコメントを一部抜粋

  • どんな仕事でも搾取に成りうるし、どんな鉱物でも採掘時は環境破壊になりうる。

  • 売るときには捨てるときのことまで考えない、というのは発展途上国あるあるなんでしょうね。

  • 環境問題の為のEVの普及、EVの普及の為の火力発電が必要で環境破壊が増加。

  • 急速充電は、充電時の発熱による電力のロスが桁違いに大きいらしい。

  • 中国から出た廃棄物が、東南アジアに蓄積していく。

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