ベラルーシ大統領選でルカシェンコ氏が7選。強権統治を加速し、ロシアとの軍事協力を強化する見込み。
要約するとベラルーシで行われた大統領選挙で、現職のアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が86.82%の得票率で7選を果たした。
この選挙は、彼が30年以上にわたって強権統治を行ってきたことから「欧州最後の独裁者」と呼ばれる彼の地位をさらに強化する結果となった。
投票率は85.7%とされ、ルカシェンコ氏の圧勝により、国内の反体制派は既に政治的脅威とは見なされていない可能性が高い。
このため、彼は強権統治を一層加速させると予想されている。
欧米諸国は、今回の選挙を「偽りの選挙」と批判しており、これによりルカシェンコ政権との関係はさらに悪化する見込みである。
特に、ルカシェンコ氏はロシアとの軍事協力を強化し、核兵器の配備を進める意向を示している。
前回の2020年の選挙では、開票不正を疑う国民の大規模な抗議デモが発生したが、今回は政権側の弾圧によってデモの動きは抑え込まれている。
国民の恐怖心や、政権側の警告が背景にあると考えられる。
ルカシェンコ氏は、ロシアと欧米の中間に位置する地政学的特性を利用し、双方から利益を引き出す外交政策を続けてきたが、前回選挙後の武力鎮圧により欧米との関係が悪化し、ロシア依存が深まっている。
ウクライナ侵略の際には、ロシア軍に進軍拠点を提供し、最近ではロシアの新型中距離弾道ミサイルの配備を求めている。
内政でも強権化が進んでおり、特に日本人2人がスパイ容疑で拘束されたことは、その風潮の強まりを示している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0a0d6d0d839ae3ca55d72ab25176aef071e5e39e